日曜美術館「疫病をこえて 人は何を描いてきたか」

歴史

【出演】美術史家、國學院大學教授…小池寿子,美術史家/早稲田大学教授…山本聡美,福井県文書館司書…長野栄俊,【司会】小野正嗣,柴田祐規子

では東西現在の病と美術を俯瞰。

そもそも聖徳太子が疫病に倒れてその姿を写した仏像が作られたことが日本美術の原点ということ。

願いが込められているほど美術品の力は高まり、その反対側の願わざるを得ない理由を作ったひとつが疫病であるといった話。

病は鬼の形で描かれることが多く、絵にすることで見えない病に姿を与えて人々は安心したとのこと。

日本の絵は美術的にユーモラスな中に不気味さがありますが、西洋の絵はグロテスクだ。やっぱり感覚が違いますよね。



西洋ではペストによって信仰が揺らぎ自分たちを見つめ直すことでルネサンスが起こったとのこと。



現代の「あまびえ」はくだらないので多少飛ばしましたけど、現代の疱瘡絵と解釈できるらしい。
やはりこれも病という現象に象徴的に姿を与える試みの一つなのでしょう。

こういう時こそ美術が求められているという小野氏の〆。
私は震災の時に「夜と霧」に極限状態になるほど文化活動が盛んになるさまが描かれている事を書きましたけど、今再びそれに近い状態に近づきつつあるのかもしれません。

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