森麻季さんは以前にトップランナーに出ていらっしゃったのを拝見しましたが、聴くのはそれ以来です。ブックレットにも書かれていますが、苦労なされた方で、やはり日本人が外国文化を本格的に学ぶのは並大抵のことではないな、と思ったものです。
お話の中では、太っている歌手は脂肪に共鳴して音がだぶついているだけ、というようなことを仰っていたのが印象に残っています(意訳)。言いにくい事を言い切られたことに、僅かに感動を覚えたものでした。
体格の通りシャープな歌声です。
声楽のコンサートといえば、隨分前にグルベローヴァを聴きに行った事が有る位なので、比較の対象としては申し訳ないのですが(^^:)やっぱりコロラトゥーラでの、表現力、息をコントロールする力は明確に劣っていますね。
とはいえ、ドゼニッティの狂乱の場の、儚く消えて行く様な高音は趣がありましたし、ラ・ボエームが力がほとばしる様な歌唱で、これが一番気に入りました。
正確さに加えて、エネルギーの有る声です。これは声量とは異質な、一種の華だと思います。
ブログを書かれていらっしゃるようですが、忙しい中でこれだけ戦争について長文を書かれたりするのは、立派な方だなと思いました。
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