2月14日の玉川さんのそもそも総研では、発送電分離を取り上げていて送電網を増強することがいかにリターンが多い投資であるか、ということをやっていましたけど、この視点をテレビでみるのは初めてですね。送電網への投資が再エネにとってネガティヴな要素であるという誤報で、原子力ムラに配慮して「バランス」をとった思われる報道をメディアは繰り返していましたけど、ここから変えていって欲しい所。
2月14日の報ステの10時43分ごろのフラッシュニュースでは「東北電、11%値上げ申請 家庭向け、被災地も対象」(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130214-00000014-asahi-ind)をやっていて、値上げの理由に火力の燃料費を挙げていましたが、原発に維持費などがかかっているのであって、誤報です。過去の分から、まとめて訂正して報道をした責任を取るべきだと思います。
解体を提案もせずに、改革を無視し、原発を再稼動しないと電気料金が上がるというキャンペーンに加担していて、これは報道番組としてあってはならないと思います。
ネット選挙解禁は先送りになりそうな雰囲気で、反対意見を聞いたら、ネットをしていない国民がいる、と議員がいっていて、これは文字の読めない国民がいる、といっているのと大して変わらないでしょう。実情にあわず、固陋で非論理的であって、国際的な視点も欠いています。
いきなりすべて移行するわけではないのですから、今までどおり基本的な部分は紙でカバーできるでしょう。
インターネットの発達といえば、前回の郷原さんの話ですとかも、SNSがあるから表に出てくるのであって、今までは影でこういった事を繰り返しながらも、表面化されていてないものが無数にあったのでしょう。
またそれを悟ったなら悟ったで違う誘導のしかたをひねり出すのでしょうが、それにしても色々なことが表に出るようになって、その点はとてもよくなったと思います。
PC遠隔操作事件では江川紹子さんが、メディアが警察の捜査に問題があった事をしっかり伝えていない、といっていましたけどその通りだと思います。
NHKでは男性キャスターが女性キャスターに花束を渡した小芝居が話題になっていますけど、どうもこれに限らず最近のNHKのテンションはおかしいと感じます。旅行や900億の電力債による原子力ムラよりの報道をはじめ、今まで書いたようなメディアが犯してはならない過失を散々やってきて、振り返りもせず、責任を取ることもせず、こういったことをするというのはどういうことなのか。
自分たちのこととして芯に響いていないのではないかと思います。むしろそういった事を無かったかのように、浮ついたお遊びの後ろに隠してしまおうという雰囲気すら感じるのです。
ニュース9でも同じような浮ついたやり取りをみることがありますが、これだけ腐敗している中で、メディアに仮の街を作るべきだとも訴えてもらえずに16万人も未だに避難している中で、私にはとても心のある動きだとは思えないのです。
ツイッターでもくだけたものがあって話題になっていますけど、同じことがいえ、しかも私がたまたまちらっとみた時には外務省のアカウントと仲良くしていたんですけど、本来は緊張感があってしかるべき仲のはず。実際は対立的で外務省も非常に苦々しく思っているのですけど、お互いの職分であると理解して真摯に振舞っているならまだしも、これはただの団子状態の業界の馴れ合いではないでしょうか。報道機関として倫理的におかしいのではないかと思うのです。
サンデーモーニングの「風を読む」では「ええじゃないか」をうわべをとらえた民衆の狂騒にしたてて、現代に結び付けていましたけど、専門の田中優子さんが指摘したように、経済に期待した熱狂というようなものではなく、むしろ不安心理であるとのこと。「ええじゃないか」はどのようなものが込められているのかと調べていくと難しくて、少なくともTBSが描くような要素はそれほど入っているとは思えず、単純なものではないといえます。
なんとなく熱狂しているようにみえるから、雰囲気でこういう特集にしてしまったのでしょう。
良く調べずに過去と現代を結んで、あほな理屈を構築して、どうしても愚かな大衆を仕立てようとするのがこの番組の病だと思います。そして本人達は権力に恨まれることをいとわないようなジャーナリスティックな立場を持ち合わせていないのです。権力を叩くと圧力がかかってお金が回ってこなくなったり面倒くさいから市民を叩いているのだと思います。
映像で出た萱野稔人さんは経済がよくなる前提で、いろいろな問題が置き去りにしているのではないか、といっていましたけど、すでに前提がどうかと思います。
短期的にすら効果は怪しいですがあったとして、盲腸の人間が高い健康ドリンクを飲んでいるような状況だと思うんですよね。余り本格的に取り上げられませんけど、他国の為替介入を批判できなくなったりするデメリットなども相当だと思います。
おかしさの上におかしさを重ねた特集になっていると思いました。
「NHKスペシャル なぜ日本人が…~アルジェリア人質事件の真相~」をみましたけど、リビアの政権が倒れてその武器が各処に拡散していたのが、時期が悪かったようですね。
助かった人がインタヴューに応じていましたけど、この人は九死に一生どころではないですね。
チュニジアの普通の貧困層の人が武装勢力に身を投じて実行犯になったそうですけど、この作戦には親玉のベルモフタールは直接参加しておらず、捨て駒にされたのでしょう。どこまでもやりきれない事件です。
スタジオに戻ってアナウンサーが、資源の乏しい日本では海外進出を止めることは出来ない、といっていましたけど、早々に再エネに舵を切ればこういった負担は大きく減らすことができ、おかしな発言だと思います。電力債や旅行の影響が発言からうかがえるのではないでしょうか。メタハイなど代替のエネルギー開発も抑制して日本を資源小国に見せかけていたのは原子力ムラなのです。
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