は戦争中の人肉食の話し。
極限状態ではありふれたことだったとのこと。
鮮度が悪い肉は食べられないらしく、生きた人のお尻にかじりついて、その人は握りこぶし一つ分くらい食べられたとのこと。
草とかいくら食べてもダメだが、肉を食べると生きる気持ちが漲るのだそうです。必須アミノ酸の関係でしょうか。
その二人は隊は違ったが近くの地域の人だったらしく、戦後食べられた人が訪ねて行って謝らせたとのこと。
こういうことを史家の人が訪ねていくと面白おかしく話しくれるのだそうですが、次の日に行くと表情が一変。河原まで一緒に行ってそこで嗚咽したとのこと。
面白い感じで気持ちを覆い隠しているのでしょうが、実際の心の傷付き方というと並大抵のものではありません。
ピストルだけ撃ちあっておしまいじゃないということを知ってほしい、とのこと。
たとえば、クリント・イーストウッドでもこういう所は描いていないでしょうからね。
戦争はもちろんしちゃいけないが、食糧無しで戦争しては駄目だ、とのこと。
戦時中の食糧は「現地調達」が基本で、死者の大半が餓死でした。
戦争は悪いとして、無能で無責任なのはさらに悪いということでしょう。
また、独裁国家の弱さが出た部分でもあるでしょう。兵士に適切ないたわりが無いと戦うこともできないのです。
民主主義国家のアメリカは長期戦に耐えられない、というのが軍部の算段?だったそうですが、民主主義国家の方が戦争に強いというのが実際なのだと思う。奴隷制があったとはいえ、ギリシャの教訓ですよね。
現代でも開発独裁のように独裁の方が強いと思っている人が本当に多いですが、これは独裁国家の弱さを伝える一つのメッセージとして理解できます。
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