(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160125/k10010384631000.html)と日本人だからと過熱する報道に、1月25日のラジオで森本毅郎さんは怒りの抗議を。特に官房長官のコメントはいつもながら下劣の極みです。
日本の相撲界を支えてきたモンゴル出身力士たちの思いを思うとやりきれませんね。日本国籍と言うなら旭天鵬が早めに取っていて、いつまで差別するのかという話も。
それに日本人力士ということに焦点を当てた報道をするのであれば、ひどい待遇やいじめなどで人が集まらないのでこれだけ弱体化したのだ、ということを取り上げるべきです。それが報道です。そのようなこともせずにナショナリスティックに思考停止の報道をするのであれば、電波を持っている資格はありません。
また青学の陸上部に続いて体幹トレーニングなど近代的なトレーニングの成果だという報道も。バーバベルなどを使った練習の風景も流れていましたね。
外国人力士がそのようなトレーニングをすると批判が飛ぶのに日本人だと褒め称えるのはどうしたことだという意見もあります。
今は良く知らないですけど、バーベルなどを導入した小錦に対する風当たりは強かったですね。近代的なトレーニングの効用とするならば、小錦を先駆者としてほめたたえるべきです。(彼がやっていたのとは微妙に内容が違う感じもしますが。また昔の相撲の話を聞いていると俵を担ぐような話が良く出てくるので、そういうタイプの鍛錬があったけど今はやっていないだけなのかも。)
四股は体幹トレーニングの一つとして紹介されることも多いですが、違う部分を鍛える鍛錬は必要ですし、踏み方があまりよくなったりもするのかもしれませんね。
そういう意味では体幹トレーニングは武術的といえます。しかし、相撲にはいろいろなアドヴァイザーがいて、その中には武術的な流れの人の意見を全面的に取り入れてやっている人も多いですが、勝利に導いたのは結局は近代的な体幹トレーニングというのも情けないなぁ、と思います。
ただ、琴奨菊が強かった、というよりは白鵬などのモチベーションがいまいちだったのかなという気はします。本当に勝利に導くためのモチベーションの維持は並大抵ではありません。
(2020年追記:この後琴奨菊は安定した強豪力士にはなりませんでした。体幹トレーニングの効果も限定的だったといえるでしょう。やっぱり相撲に強くなるためには相撲の稽古に尽きるのかもしれません。)
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