「わが祖国」はチェコの魂だということでビェロフラーヴェクが解説。
最初の「高い塔」は城を意味するらしく、権力者の居城を最初に持ってくるところに、大きな力でまとめられないと周囲に翻弄されてしまうチェコの地政学的な条件からくる国民性が反映されているでしょうか。
木管と金管の大きく跳躍しない豊かな音色に、チェコの城らしさを感じます。速い部分は権力の力でしょうか。
チェコの川を表す「モルダウ」は終始一貫した腰の重い演奏が素晴らしく、一切の誇張が無いのに、ダイナミックかつ豊かに鳴りきります。
ビェロフラーヴェクが指揮するチェコフィルは個性豊かな世界有数の楽団だと思います。
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