(http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/news/detail.php?news_id=200441)によると、アサド政権軍=ロシアは化学兵器使用の証拠を消すために、ドローンで病院を偵察し、空爆を行い、被害者を全員殺そうとしたとのこと。
プーチンの主張をなぞるようにイラクの大量破壊兵器の問題を引き合いに出す論者が多いですが、今回は証拠のレヴェルがかなり違うと思う。
国連の査察団を入れてからのほうがアメリカの大義は立つのかもしれませんが、時間が経つデメリットもある。
例えばこういった証拠隠滅の空爆が成功して、査察が入って時間がかかったげく、何も証拠が出てこなくておしまいになる可能性がありますが、そのようなことが果たして許されるだろうか?
信憑性の問題はいつまでも残りますが、今回はそういう場合でも空爆するのに十分なレヴェルの証拠だったと思う。
この番組で放送された状況証拠からいっても、ロシア=アサド政権軍が化学兵器を使用したのはまず間違えないと思う。
化学兵器使用の証拠を消すために病院を空爆するとはどこまでも残虐卑劣です。
中東の専門家の高橋和夫氏も「アサド政権が使った可能性が高い」と書いていますけど、その可能性は高く、調査しても明らかになるかは難しい問題だと思う。
ただ反射的に反応する必然性は感じません。本格的にやるべきだ。
やはり包囲して、武装解除を勧め、アサド政権を終わらせるべきだと思う。より深くロシアが介入してきていて条件は難航していますが、やるべきだ。
ミサイルどうこうは枝葉末節で、本格的にやることが常に被害者を最小限にくい留める道であると考えます。
本当は外交で圧倒して無血で終わらせられれば一番良いのはたれもがわかっているでしょうけど、いまの国際社会にその力量はありませんからね。
そう考えるとやっぱり、明治維新はフランス革命と比較されて貶されることが多いですけど、当時の当事者たちは見事だったとしか言いようがないですよ。
現代もそこから智慧を引きだしたいですよね。
卑劣なのは、邪悪な野望を放棄するべきは、虐殺を繰り返すプーチン=アサドであることを議論の前提としてまず明確にしなければなりません。
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