『ブラタモリ』を学者たちが「奇跡の番組」と絶賛する理由(尾方 隆幸) @gendai_biz
町歩きの達人・タモリが、日本全国の町の新たな魅力や歴史・文化などを再発見していく番組『ブラタモリ』(NHK総合)。常に高い視聴率を維持する背景には、視聴者だけでなく、学者・研究者らも感心するほどの、内容のクオリティとそれを支える番組制作の底知れぬ苦労がある。2019年、国内外の地球科学者が集う学術会議「日本地球惑星科学...
について触れられていないことを言えば、結局センセーショナリズムを嫌うタモリ氏の芸風が非常に科学と相性が良かったということなんだと思う。
芸能には「マニアック物まね」という分野がありますけど、タモリさんの芸風はそこのさらに根幹を展開したような、言ってみれば「マニアック○○」の塊でしょう。
そこにNHKと科学という取り合わせが非常に相性よく乗ったんですね。
もうひとつは学問領域を横断する内容が注目されていますけど、タモリさんはいわゆる水平思考が得意な人なんだと思う。「タモリ倶楽部」はあらゆる分野が盛り込まれていますし、タモリ氏のギャグもあるものを違う視点から眺めて茶化すといったものが多い。
(こういうタモリさんの芸風を観ているといつも私は東方projectの博麗神主を思い出します。あれほど横断的な創作物はなかなかないでしょう。)
(加えて言えばおそらくこのギャグの系譜は安住紳一郎アナウンサー~羽鳥慎一アナウンサーという系譜に繋がっていくのだと思う。)
タモリ氏本人にはほとんど触れらていない論考ですけど「奇跡の番組」の裏にはそれを可能にする稀有な個性が核としてあり、それ無しでは決して成立しない。ということで改めて人の力を噛みしめるべき番組だと思います。
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