では石について解説。シラス台地の下にはたんたど石という硬く柱状節理で割れている溶結凝灰岩があるらしく、これを台場の建設などに利用していたとのこと。
長い間列強とのトラブルに晒されていた薩摩は江戸より早く台場が築かれそのおかげで薩英戦争でイギリスに負けなかったとのこと。
九州には巨大カルデラが複数あり、それらが何度も噴火することで20種類以上の性質の違った石があるのだそうです。島津はそれをうまく使っていたとのこと。
それによって反射炉を自作するなど近代化を成し遂げたのだそうです。
一行は島津斉彬の別荘仙巌園を訪問。
どこもかしこも徹底的に対徳川なのが島津の特徴ですが、何か江戸時代というより室町時代の趣味の雰囲気がするのは気のせいでしょうか。
この仙巌園は科学の実験場になっていたとのこと。
蒸気機関が無かったので水車を回して大砲を造っていたらしく、渓谷の溶結凝灰岩に囲まれたここしかないという地盤が固い一点で堰を作って水を回していたとのこと。
江戸の科学というと博物学などを目にする機会が多いですが、知られざる江戸の地質学がわかって面白かったですね。
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