三浦弘行九段が木村一基九段を破り4強入り 朝日杯将棋:朝日新聞デジタル
第14回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の本戦が21日、東京都渋谷区のスタジオで指され、三浦弘行九段(46)が2回戦で木村一基九段(47)を111手で破り、初の4強入りを決めた。 この日行われ…
勝負所。AI推奨手の54手目の5四角は指しづらい。角を手放してからの7二金の自陣整備は指しづらいですけど、6六角が厳しいのでそれを防げば角を手放して持久戦にしても十分という事なんでしょうね。いずれ端も攻められます。3三角が利かないのだ。
本譜は一直線で後手が不利な変化に突入。
しかし先手も激しい変化に飛び込んだのにぬるい手を続けてしまい、互角かやや後手良しに。
しかし後手のおまじないのような8六歩がかなり悪い手だったようで、再逆転。といっても最善手として表示された5六銀はそこそこ指しづらいですよ。
以下は先手が寄せ切って勝利。
感想戦もしっかり観ましたけど、正着の5六銀を見つけ出して局面の真実に迫っていくのは流石です。特に木村九段は局面の形勢判断がかなり正確な印象。AIがあるからこそプロの実力も可視化される部分があります。
そもそもかなり良かった三浦九段は自分の方が良いはず、という事を繰り返していましたけど、ぬるい手を繰り返してここではすでに形勢を損ねていたんですよね。5三馬と切るのはなかなかわからないですよね。
最後に4二玉の代わりに3三銀の話をしていて、私も浮かんでいた手だったんですけど、AIの候補手には無かったですね。人間にとって常識的な手がAIによってバッサリ否定されていることが良くあります。
5四角は感想戦には出てこなかったですね。
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