糸谷哲郎八段、「冬将軍」渡辺明棋王に先勝 久々のタイトル戦勝利/将棋・棋王戦五番勝負 | 将棋 | ABEMA TIMES | アベマタイムズ
将棋の棋王戦五番勝負第1局が2月6日に行われ、糸谷哲郎八段(32)が渡辺明棋王(名人、王将、36)に128手で勝利した。糸谷八段は2016年度の王座戦以来となるタイトル戦出場だったが、棋王戦8連覇中と圧倒的な強さを誇る渡辺棋王に対して、押され気味の中盤から終盤に向けて挽回。早見え早指しの実力者が、…
は右四間と雁木の戦型。
先手が優勢を築くも急所を把握しづらい後手の中段玉に対して誤り、じわじわ敗勢に。右四間でダイヤモンド美濃にすると中段玉の攻防になりやすいですよね。
最後は糸谷八段がすっきり寄せ切って勝ち。AIの先手の粘りの候補手の中で9五歩が面白みを感じさせる筋でそれを指した熱い脱出攻防戦も観てみたかったですね。
感想戦でも掘っていましたけど先手はどうも6八金があんまりよくなかったみたいですね。あとは7四馬。
苦戦でしたがと聞かれて開口一番「やっぱ悪かったんですか」と糸谷挑戦者。指しているときは暗中模索で、評価値を見ないとなかなか確信度が増しませんよね。
将棋って悪そうだけど(良さそうだけど)何かあるかもしれないという局面が延々と続くものですけど、ソフトが何かあるかもしれないという可能性をかなり潰してくれる意味があります。「形勢」というものが初めて確立したのが最近の将棋界を取り巻く状況ともいえます。
感想戦も率直な二人の独特な雰囲気で面白かったですね。
ずけずけと言い合って決して喧嘩にならないのは見ていてすがすがしいものです。
将棋界では当たり前かもしれませんけどこの当たり前のことができていない業界が多すぎます。
棋界内で自覚されていませんけど、こういうことは棋界の宝だと思います。
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