「天声人語2015年2月8日(日)付」は
「たしかに、安全を押しのけるように「経済」がぬっと前に出て、政府や財界の原発回帰は鮮明だ」
と言う昨今のメディアに顕著な、今まで広告費漬けで原発は安いと散々書いてきたイメージを利用して「経済」とだけ書いて読者に「ああ安いってことなんだな」と暗示させる、嘘をついていない建前で嘘をつく手法。
局所的に原発の周囲は経済が回らなくなる(廃炉事業や再エネなど代替の事業で本来は回る)から嘘ではない、と居直れます。
さらには「福島からの電気を無邪気に使い、それを反省したはずの大都会」とありますが、高くて危険な原発を安くて安全であるかのように報道し、市民の選択肢を潰してきたのは新聞をはじめメディアです。
原発を使い続けたのは都市の市民の判断であるかのように転嫁し居直る末尾の文章は、その極めて重い責任をすべて投げ出し、無視しています。
「一億総懺悔」と言って責任を回避した軍部と当時のメディアと同じ責任の押し付け方です。
報道機関への賄賂といえる広告費に浸かり込み原発事故に導いたことについて責任を取るどころか、何も振り返りもせず、読者にも伝えず、更にはあくどく嘘を重ねる汚濁にまみれた記事。
まさに法律に触れないだけの犯罪であって、重症な精神の腐敗である。
「ニュースキャスター」で齋藤孝氏は「PC遠隔操作 誤認逮捕の教訓を刻め」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015020702000156.html)について、誤認逮捕をした国家権力の責任を指摘。
滅茶苦茶珍しく言ったなと思ったら、被害男性は明治の学生でしたね。教え子のことだということで言ったのでしょう。
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