7月18日大竹まこと ゴールデンラジオ! ゲスト金子勝(慶應義塾大学経済学部教授)

#その他文化活動

最初は川内原発の再稼働について。「田中知って原子力学会のボスだったんだよ」とのこと。

最初は世界一の安全基準の嘘について。複合災害になると計画がすべておじゃんになるといったことや、コアキャッチャーが無いことや、最新式の原発は格納容器が二重になっている、といったことを。

当然でわざわざ言うまでもないことです。しかし、テレビでやらないのでこれを知らない人が大多数だといって良いでしょう。

また、安倍が国会答弁でかつて「外部電源から電力の供給が受けられなくなった場合でも(後略」といった全電源喪失は起こらないといったことを。これは本当に報道されません。これは一番大切なことなのにまるでやらず、腐っているという表現では生ぬるい状況です。

どれを再稼働するかではなく、まずは老朽原発を止めるのが順番だ、とのこと。

滋賀県知事選は公明党支持者が行かなかったからこの結果になったという分析。

地方と中央で民意がねじれているようだが、ということについては、ファシズム前夜。ナチスに似ている。とりあえず経済を良くしてくれればよい、という基準で選ばれている、といったことを。

ファシズムというと突出してしまいますけど(今の日本にはぴったりですが)、平時でも似たようなことは結構あるんですよね。

そもそも世界最初の首相であるイギリスウォルポールという人は、南海泡沫事で責任を問わずに今のような無責任社会の元祖のようなことをやったり(ぐぐるとリーマンショックを引き合いにだしている人も多いみたいですね。)、汚職だったり、機密費で買収したりいろいろやっていたみたいなんですが、一方で戦争はせずに宗教の宥和に努め、国は富みイギリスの基礎を築いたとして、評価が割れています。

「有益なる怠慢」という評価ですが、などといっても、それは現地のイギリスの人民の感覚であって、三角貿易は盛んなときであり、植民地などからは搾り取っていました。

結局はそういった所からくる収入によって、業績が美化されている人なのではないかとも感じます。無責任や腐敗、お金が入ればOKという所が、現代と通じるように思います。

やはり最初の首相からして、海賊国家のあるじ的です。

リーマンショックの無責任もありましたが、各国で健全な民主主義が苦戦しているように思います。

そもそも民主主義が無責任社会に陥りやすい性質を持っているともいえるでしょう。

先週のNHKで丸山眞男の「永久革命としての民主主義」を軸に特集番組をやったみたいですが、彼の欧米への認識はあまりに美化され過ぎているという指摘があります(20世紀の思想―マルクスからデリダへ (PHP新書) [新書]
加藤 尚武 (著)など。)。彼の民主主義とはそういったものを基礎にした輸入的なものだったといって良いのではないか。

そうではなくあくまで自らを主体として民主主義自体から根本的に見つめなければなりません。
民主主義を追求するには議会制民主主義の根本的な弱点を見据えて補っていかなければならない、という視点が大切だといえます。

それを補うのは、極めて洗練された意味での常識であり当たり前の感覚だと思います。また(依存主義に陥らない)主体的に思考する力です。
そしてそういったものを涵養するには、やはり東洋の理念から非常に澄んだところを未来に受け継いでゆくことが大切だと考えています。

日本は東洋の理念を下敷きに民主主義を運営することによりこの宿痾を切断し、世界に新しい完成した民主主義を本来なら示せるはずだと確信しています。

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