サントリー美術館 Drinking Glass―酒器のある情景 その17

#その他芸術、アート

先日のたまむすびでは町山智浩さんが今度公開される「あなたを抱きしめる日まで(原題/フィロミーナ)」を紹介。ポッドキャストが今なら聴けますが、固陋で女性差別的なキリスト教の実態が解説されているので是非。

つい最近までこのようなことをやっていたのか、まだやっているのか、というのは驚きといえるでしょう。

イスラムもキリスト教も変わらない、というのは本当にそう。イスラムはかつて女性に優しい宗教でしたが、それもやっぱり、当時のイスラムの経済的な優位というのが、根底にあるんだと思うんですよね。

経済的に豊かだと余裕が出てくる。そしてその余裕の部分が宗教の質として判断される、ということが広くあるのだと思います。

町山さんと言えば、どういう経緯なのかは知りませんが「進撃の巨人」の実写の脚本を担当することになったとのこと。グロ系の刺激が強い作品が好きな町山さんと美意識が合うのかな、とは感じます。

しかし、作者は歴史認識がかなり怪しいとうわさされているんですよね。

そういう指摘を寡聞にして聞いたことが無いんですが、ヒロインのミカサも恐らく戦艦三笠が由来でしょう。(鑑コレのさきがけ?)
日露戦争自体は評価の難しいところがありますが、一般的な意味での「坂の上の雲」系の解釈の可能性は高いでしょうね。

読売的な意味で保守系の町山さんは、そういうのと肌が合うのだと思うんですけど、どうなんですかね。
http://blogs.yahoo.co.jp/ffggd456/53679370.html

一言でいうと、司馬遼太郎さんという人は、江戸期の物凄く高い水準からあとは右肩下がり、という歴史観を描いていたんですけど、社会一般には日露戦争まで上昇して、あとはデジタル的に駄目になった、という歴史観であると広まっていて、本人もそれを訂正しなかったんですよね。これでは、「近代日本」というものに対する評価が全く違ってしまいますよね。

ミカサは東洋人最後の末裔という設定ですけど、ある種の国粋主義的な人たちにとって、「坂の上の雲」的なフィルターを通して見る日露戦争が、最後の精神的なよりどころになっている、ということが反映されているように思います。こういうことはやめなくてはいけないと強く思っています。

荒川強啓さんのラジオによると、徳洲会事件は東電病院の跡地が欲しいからとのうわさが出ているとのこと。東京都は東電の大株主で、敷地自体も東京都ですから、これだとすっぱりと、なるほどと割り切れます。余りにも金額が大きすぎますからね。

本当に典型的な、絵に描いたような贈収賄だと思います。

メディアが喧伝し続けてきた「東電病院」の強調の性質そのものも表しているのではないでしょうか。

「(インタビュー)グローバル化の裏側 メキシコの詩人、ハビエル・シシリアさん」(http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201310030572.html)は視野の広い堂々たる社会派のインタヴュー。アーサーさんなんかも不思議ですけど、西洋には詩人が政治的である伝統があるのでしょうね。日本にもメインストリームにかつては狂歌や川柳に代表される文化があったはずなんですけど、さっぱり。思い返してもらいたいものです。

「レーシック手術で遠視、失明も…健康被害80件」(http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131204-OYT1T00999.htm)は衝撃。いやはや、気軽に人に奨められませんね。

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