では最新の発掘調査から鉄の伝播の様子を再現。
隕鉄は古くから使われていたらしいんですが、人工の鉄が生まれたのは紀元前24世紀のアナトリアのヒッタイトにおいて。
周囲の街の人は今でもほとんどが鉄が付く名前を有しているらしい。ここら辺の民族は角逐が激しい印象ですが、当時の人たちがまだ住んでいるということなんでしょうか。
世界最古の鉄を発掘したのは日本人ということなんですかね。
そうやって開発された鉄ですが青銅があったのであまり使われなかったらしい。
北方のスキタイが馬のはみを開発して初めて馬を乗りこなすことに成功して、ここから鉄が非常に使われるようになっていったとのこと。はみはこれほど画期的な発明だったんですね。
同時代のギリシャとかの戦車ははみは使われていないんでしょうね。
今ではアジア系が住むこの地域ですが、スキタイは金髪だったらしい。
まだバイカル湖付近から西に拡散しきっていない感じだったんでしょうか。
鉄は生産に必要な木がある北方の森林地帯を伝って東に伝播。匈奴の強力な武器になります。
そういえばチンギス・カンの幼名であるテムジンは「優れた鉄の男」という意味だそうですけどアイアンロードの一つの終着点の勢力において鉄が最も重要なファクターであったことを示すんでしょうね。
実際チンギスは鉄を重要視していましたし、首都であったカラコルムの発掘跡も製鉄所が非常に目立つ感じだったと思います。
草原を上から見下ろすさまは壮観ですね。
ドローンによる撮影によってこういった特集の映像的可能性は飛躍的に広がった感じだ。
落馬する後輩に対して、身体を固くするから振り落とされるんだ、と指導する現代のモンゴルの先輩。どこの国でも伝統文化をうまくこなすためには脱力が必要だ。
鉄の鏃を開発し優位に立った匈奴に対して硬い鉄を作り出し反撃する漢。
戟は対騎馬民族用の武器なんですね。
それでもやっぱり騎馬戦術の優位は火器が出て来るまで動かなかったですよね。
日本では弥生時代に鉄が渡来。大型の建物が作られるようになったとのこと。
出雲大社の伝説の社は典型的な鉄の恩恵を受けた産物なんでしょうね。
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