ボストン美術館所蔵 肉筆浮世絵展「江戸の誘惑」

#練習用

行って来ました。

思ったより混んでいました。これでは東京国立博物館でやった時はどれだけ混んでたのかと思います。

全体を見て思ったことは、やはり北斎は相当なエキセントリックなんだなという事です。

点数がなかなか多くて、見ていると浮世絵に目が慣れて来るところも有るんですが、北斎のははっきりいって何処に何が付いているのが良く分からない構図が多くて、否が応にもおやっと思わされるんですよね。

北斎っていうのは個性が強くて崇拝者が多い一方、灰汁を嫌う人もいますが、こうやって見ていくと北斎というのは他の絵師がいてこその北斎である、という面も有るように感じました。

彼の絵というのは、浮世絵画壇というキャンパスに垂らされた一滴の赤色なのかもしれません。

少なくとも他の絵師と比較してみる時、一層際立つという面は有ると思います。

鳳凰図屏風は朝日新聞からただで貰った部分図のデジタルコピーを家に張っているんですが、本物の全体図を眺めて実に奇怪な絵なんだな、と悟りました。

上半身も変なら尾っぽはもっと変です。常日頃人や自分の描いた絵を見て「この絵はデッサンが狂っていて良くないな~」とか言ったりしますけど、そういうことを言っているのはあほらしいなと思いました。

まぁ、意図的か伎倆が足りなかっただけかの違いは有るのですが・・・。

李白観瀑図も変わった絵で、絵っちゅうよりデザイン的なんですよね。

この前の若冲を思い出したんですが、それよりもっとシュールでなにやら奇怪な感じがしました。

他に良かったのは豊国の三代目中村歌右衛門で、流石にかっこ良かったですね。

他にも至高の逸品揃いなんですが、あんまり長くなってもあれですんで、ここら辺に留めます。

しかしこの人達はボストンにいるんですねぇ。

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