舞踏への勧誘~クナッパーツブッシュ名演集

#その他音楽

年末年始は只管シューリヒトのモーツァルトを聴いていたのですが、やっぱり年始ということでワルツを聞くのが良いだろうということで、宇野功芳信者としては当然の帰結としてクナを聴く事になりました(笑)(ボスコフスキーが本筋かもしれませんが)

やっぱりこれは笑えるCDです。そのまんまですけど、クナが満面の笑みを湛えてワルツを踊っているようなCDです。

いつだかのニューイヤーコンサートで小澤征爾がウィーンフィルにワルツのテンポがなっていない、と指摘されて険悪な空気が立ち込めたといった事が有ったそうですが、クナはそういうテンポは完璧に聞こえます(笑)

ちなみにこのニューイヤーコンサートのCDが発売された頃、近所のCD屋でクレンペラーの輸入板を漁っていたら、瞬く間に横で5枚位売れていったんで吃驚しました。

やっぱりクラシック業界はこういうスターに支えられているんですねぇ。

CDに戻って、悠然とした運びに、所々のヴァイオリンの響きが鋼の様な強靭さを見せるのが見所です(笑)

各所で言われますけど、この重量感を伴った化け物みたいな響きが他の指揮者が出す事が出来ないというのは不思議です。

クナにタイプ的に似ているのは、マタチッチや朝比奈隆だと思うのですが、やっぱりかなり違います。

という訳で、笑ったり驚愕しながら正月からクナの演奏を愛でられるのは幸せなことです。

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