太田記念美術館 広重「名所江戸百景」の世界 後期

#その他芸術、アート

行って参りました。

選挙も終わりましたねぇ。開票速報を見ながら、壊滅的な人材の払拭具合にテンションが下がったんですが、リポーターの方がドンなんて呼ばれる議員に、一生懸命インタヴューをしていたりすると、どきどきしました(笑)議員の人も、なかなか嬉しそうに応えていましたねぇ。

最初はお楽しみの肉筆画のコーナー。
広重の「東都隅田川 東都高輪」は上のほうに雁や燕が描いてある、遠目でも一発で広重と分かる絵柄。しかし、あんまり気合が入った肉筆画ではないですかねぇ。

一番凝っていたのは渓斎英泉の「江都不忍弁才天光景」で森、整備された桜、船乗り、遊興人、民家、島、雲に白い鳥がちらちら、といった感じの大パノラマ。二次的自然、なんていうのでしょうか。そういうのの素晴らしく美しい形が描かれていると思います。

二代目広重は結局、個性を確立できなかった人だった様な感じですが、「桜下美人図」はぎこちなさを感じさせながらも、背後のつつましい桜がなかなか綺麗です。

名所江戸百景では「せき口上水端はせを庵椿やま」親子が戯れるひなびた農村っぽい風景の端に、芭蕉庵が描かれている構図で、人の営みと文化が、互いを包摂し合います。

「大はしあたけの夕立」は再び彫りの力強さに感銘。細いんですけど、凄く太く観えるといいますかね、そういう彫りですよね。擦りのぼかしも見事ですねぇ。

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