戸栗美術館 古伊万里展 ―肥前磁器の系譜―

#その他芸術、アート

少し過ぎましたけど、この前のフィギュアのみきてぃは惜しかったですねぇ。西洋では女性の役割がはっきりしている、もといお飾りとしての役割が固定しているので、新渡戸稲造の言うアマゾネスですか。そういう女性の在り方は受け入れられ難いんですよね。
前のショートプログラムの評価が割れたのはそのせいじゃないかと思うんですけど、いきなり変更するのは大変ですよねぇ。
昔の日本人では貞奴さんが西洋の女性文化に影響を与えましたけど、みきてぃにもこのまま自分らしい路線で活躍してもらって、世界にインパクトを与えてもらいたいです、と希望として書きます(笑)
それにしても、みきてぃがガッツポーズしているのを観ると嬉しいですよね。密かに、なおいっそうの精進が上手く行く事を、お祈りいたしております。

行って参りました。行ったら偶然展示解説をやっていて、ラッキーでした。この学芸員のお姉さんが極めて美人で、管野美穂の物まねの人のような、少し舌足らずな喋り方が、べりべりきゅーとでした。これは誠之助さんが引退されても、伊万里の世界は磐石ですね。
解説によると、伊万里は朝鮮から陶工を拉致して来て始まったそうなんですが、短期間で長足の進歩を遂げたのだそうです。
「染付 雨文 六角向付」は珍しくも型紙を使って絵付けをした作品。立体ものは型紙が使いにくいので、ほとんど無いそうです。
「染付 山水文 水注」はインドネシアの回し飲みをするための、口を付けないで飲むことが出来る水注を、エキゾチックだということで作って西洋に輸出したものだそうです。

やがて関税が一個ずつという取り方に変わったそうで、作品が巨大になったのだそうです。「染付け 松竹鯉文 面取壷」はあちらのバロック文化に適合したという、巨大な壷。
更に元禄になると成金が登場するそうで、その需要に応えた金襴手はどれも鮮やか。「色絵 雲龍文 鉢」が真赤な美しい作品で、ちらちら使われる金に、模様も精巧。
「色絵 琴行仙人文 鉢」も赤玉が映える、印象に残る作品。
柿右衛門はデルフトの洋食器にそっくりな水注が。柿右衛門が影響を受けたのではなくてデルフトが柿右衛門の影響を受けたんです、とのこと。柿右衛門の白の美しさはどれも、素晴らしいです。白よりも白い、といいますか、そういう印象です。

やがて元禄バブルが崩壊してデフレ不況に陥ったそうで、染付のなます皿などに商品を切り替え。蕎麦ちょこですとか、素朴でなかなか良かったと思います(笑)

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