選挙速報は古舘さんの「後藤田さん、なんだかんだいって強いですね。」に吹きました。
「夫は外、妻は家庭」初の増加 20代顕著、内閣府調査(http://www.asahi.com/national/update/1215/TKY201212150110.html)なんていうニュースもありましたけど、確かに(明治起点的な意味で)保守化はしているんですけど、やはり現実社会がそのような形の方が生き易く作られていて、それに若者があわせているという面も大きいでしょう。
また、震災が保守化・安定化志向をもたらしている、というのが突如の反転の直接的な理由だと思います。
12月17日の朝9時台のフジテレビでは、政策で議員を選ぶアメリカでは原発推進の党が勝ったことが不思議に思われている、とやっていましたけど、自分たちで争点隠しをしておいて国民に理性的に選んでいないかのような言い方をするのは自作自演だと思います。
スタジオではコメンテーターが嘉田代表に、支持を得られなかったのは小沢と合流したからではないかとしつこく聞いていましたけど、本来の民主党のマニフェストであることを言わず、有罪かのような報道をひたすら流したことに対する振り返りが無く、裏で糸を引いていたとしてそれの何が不都合なのかも言えずに小沢の影報道を繰り返したメディアの偏向による結果であり、それらの事を何も無かったようにしながらストーリーの完結を狙った質問だといえるでしょう。
TBSの前日深夜のラジオでは民主党が小沢はとそれ以外に別れて争いすぎたと言っていましたけど、小沢派というのはとりあえずマニフェストを守る立場であって、それを守るか守らないかの戦いだったといえるでしょう。そしてマニフェストの破棄を迫る勢力の後ろには、銀行に不利益をもたらしくない財務省や経産省など官僚がいたといえるでしょう。TPP、消費税増税も同じです。メディアの反小沢はその流れを汲んだものだといえます。
ただ、私はこういう流れとはまったく違って純粋に政治家の力量として言いたいのですが、やっぱり小沢は早めにやめた方が良いと思います。それが最後の国への奉公なのではないでしょうか。
あと嘉田さんにいうなら、元からの脱原発層はそれなりに投票したのかなとも思うのですけど、自民党に投票する様な保守層(この番組での嘉田さんにいわせれば原発推進は保守ではないのではないかということですけど)に語りかけて考えを変えさせてゆくような、そういう話力に欠けていたのかな、とは思います。
立派に戦われた事を讃えての上ですが。
日本未来の党のテレビへの露出は、結党当日は結構流したのですが、次の日当たりからパタッと報道されなくなったんですよね。それで、しばらくその他扱いで、選挙2日前くらいからまた第三党という扱いで載るようになったのですが、その流れが実に横並びで、流れが出来そうだったのを警戒して報道をしないように指令を出した団体があるのではないかと思うのですけど、メディアの内側はわからないので推測になります。
維新は北朝鮮に攻め入って拉致被害者を取り戻すそうですが、議席を持ってもいないこの政党の映像を流し続けたメディアの拝金主義による偏向は、どうしようもありません。
12月17日の午後6時のJチャンネルではコメンテーターの大谷さんが、卒原発へのプロセスが不透明だったのでは、と聞いて嘉田さんは少し怒っていたように観えたのですが、この発言は何かというと、セットとなった再生可能エネルギーによる新しい産業の創出というものを無視した話であって、主張を聞いていないか非常に失礼な質問です。
メディアが脱原発か経済かといって煽り、脱原発が切り開く経済ビジョンについて無視したのが非常に大きく、この質問にはそういったビジョンをみないようにみないようにしながら原発の推進に誘導してきたメディアの本質が凝縮されています。即ち広告料や旅行や事業債などによる拝金主義なのです。
自民党などに、核のゴミなどについて聞いて、原発推進へのプロセスが不透明だったのでは、というのが当然のメディアの役割ですが、読売出身のこの記者には望むべくも無いという所でしょう。
次の都知事選のニュースでは、消去法で選ばれた、と伝えていましたが、何で選択肢になるかといえば知名度が大きいからであり、それはテレビの影響が大きいといえます。
報ステ以下の番組がいかにも東電と戦っているような絵を演出して、後押ししたのも大きいでしょう。
ニュースステーションの時から、こちらも道路族と戦っているようにみせて骨抜きに終わった道路公団民営化を彼の言葉にしたがって解説させてましたが、そのときからの友好な関係が断ち切れなくて批判するべき所を批判できなかったのではないでしょうか。
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