「敦賀・断層調査:原電に原案漏えい 規制庁審議官を更迭」(http://mainichi.jp/select/news/m20130202k0000m040127000c.html)ということで各社更迭と伝えていますけど、古舘さんも言っていた通り、ノーリターンルールの抜け道を使って元の文部科学省に帰っただけで、何が更迭なのか日本語がおかしいといえます。
組織ぐるみで知っていてしらばっくれているのではないか、というのが誰もが思う疑問で、恐らくそうなのでしょうけど、追及も無ければ責任も無く組織の改革もありません。こういったことを腐っていると表現するのでしょう。
2月7日のモーニングバードの玉川さんのそもそも総研では、原発の再稼動を電力会社の経営的な面から進めているのではないか、このことについて国民的な議論が必要だ、といっていましたけど、メディアが一番の急所ながら徹底的に等閑視しているから議論が行われないのであって、玉川さんにはテレビの自浄能力をみせてもらいたいと思います。
テレビが報道しなければ無かったことになってしまう、という社会構造を利用した、電力会社を始めとした広告主・官僚といった原子力ムラの制御が効いているのであって、国民的議論云々は当のテレビの人の発言としてごまかし以外のものではないと思います。
あと、玉川さんは財務省批判をよくされますが、やはり電力会社→銀行→財務省の再就職、というラインの指摘はありません。銀行・官僚がタヴーになって報道が成立し無い様な状況に、テレビが陥っているのではないでしょうか。
最近は中国の尖閣でのレーダー照射が話題になっていますけど、神浦元彰さんというコメンテーターの人のツイッターによると「「中国軍と自衛隊の軍事衝突が起きる」と話して欲しいとテレビ番組のスタッフから電話。今回は中国軍の未熟を指摘し、「あえて危機を煽ることは出来ない」と断ると、そのように話せる人を紹介して欲しいと聞かれた。」とのこと。危機を煽って国内の話題からそらしたいのか視聴率か横並びの論調をそろえるためか電通・官僚の指示かは分かりませんが、信頼できると定めたコメンテーターに見識を持って聞くのが、真っ当なやり方で、自分たちの意見に合わせてコメンテーターを選ぶ。それも日中間の危機を煽るような論調に持っていくというのは一体どういうことなのか。
しかし、今回のことでも中国はかなり負担を感じているみたいですが、放って置けば勝手に暴発してくれるんですから、こんなに組しやすい相手はいないんですよね。柔道で言えばすでに崩れている、作りの部分がいらないのですから。内部は熾烈な権力闘争をやっていますし、石原慎太郎とその支持者のようなのさえいなければ、自然にやって十分に外交を展開できる相手だと思います。
2月7日は国会事故調“東電が虚偽の説明”(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130207/k10015357521000.html)というニュースが流れましたけど、たとえば午後6時のTBSのNスタは中国からの汚染物質の話を延々と流して、私が観た限りこの問題についてはフラッシュニュースで流すのみ。明らかに優先順位が逆です。原発報道と較べる人は多いですけどそういった面からいうと、中国の汚染物質についても、もし日本の工場から出ていたらこのようにはやらないのでしょう。
いかに「ニュース」にみせかけて「ニュース」をやらないかに、テレビ局は心を砕いてしまっているのではないでしょうか。
このニュース自体もまさに論外で、なんでも勘違いだった、悪気は無かった、と言えば済むのか。いじめっ子の言い訳と変わらないのではないかと思います。
このニュースは当日と次の日の報ステでは良くやっていましたね。東電側の電話対応の人の名前ですとかが書いていなかったのは、弱いと思いますが。次の日のモーニングバードでも取り上げていましたけど、言い訳をする主体を東電と表記していて、誤認したとして誤認したのは東電の誰なのか、個人の責任を前面に押し出さねばなりません。
NHKとテレ朝系列では復水器の位地が逆で、東電の説明と同じ図なのはテレ朝のほう。松井さんが精確に作ったか、それともNHKの図は裏から見たものなのですかね?
当日のスポーツでは統一球が滑るとして杉内が手に息を吹きかけていましたけど、これくらいだと良いですよね。松坂はメジャーでいつも指をぺろぺろ舐めていましたけど、こねたり息で何とかして欲しかったと思います。
WBCでは山本浩二が監督ですが、現役を知らない私たちの世代などはむしろ黒バラに出ている姿の方が印象が強いはず。
しっかりバラエティをやっていて、流石に超一流は心根も柔らかい、と感服した次第。良い人選なのではないでしょうか。
「原発事故 国を提訴へ 東京への避難者ら」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013020802000119.html)というニュースがありますけど、ラジオによると、本当は東電が資産を売却してそれでも足りない分を国が払うべきなのですが、裁判に持ち込むことで、賠償する範囲を限定できるので、そういった事をしないで提訴を待っていたのだろうということ。
老齢で裁判も出来ずに泣き寝入りをするしかない人なども多いわけで、東電や国はそういった人達にも必ず責任を持たなければなりませんし、メディアも資産売却をしてしっかり賠償をするように報道しなければなりません。
2月10日のサンデーモーニングは、東電の照明の虚偽説明の話をフラッシュニュースでしか扱わず。これでは報道番組とはいえません。
それに対して佐高信は、東電はブラック企業だ、という事を言っていて、うっかりすると強い事を言っているように聞こえてしまいますが、曖昧な一般論です。誰がどのように悪くてどのように責任を取るべきだ、ということを言わねばなりません。
「風を読む」の特集は中国の大気汚染を扱っていて、優先順位が真逆と言えます。
佐高信は水俣病と闘ってきた人の言葉を引用して、公害というのはおかしい、といっていましたど、これはその通り。
垂れ流した人間・組織があるわけで、私害というような言い方の方が適切なのかもしれません。責任逃れのレトリックを社会で許容している・もしくは積極的に使っている状態がみえてくると思います。
ただこれも引用の一般論で、具体的な話や、たとえば他のニュースとのこの報道のバランスであるとか、メディアへの批判の目がコメンテーター全体から感じられないのがおかしいと思います。
岸井は日本は環境先進国になった、といっていましたけど、それは最早幻想であると指摘されていることを良く知らなければなりません。
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