東京国立博物館 日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「書聖 王羲之」後期 その6

#その他芸術、アート

3月9日の朝日新聞では「識者」が「メディア 今こそ変われ」と題して、メディアについての討論会をやっていますが、おいおい、といいたくなる発言もちらほら。

大竹文雄「世の中がムードで動いているとき、それだけでいいのか」

という発言は、お金で動いてムードを作り上げようとしている、新聞・テレビ側からの発言として笑止千万といえましょう。

神里達博「実際、面識のある記者はみな、記者クラブに余り意味は無いというけれど、役所とメディアが手を組んで陰謀を巡らせているという陰謀論が構築され、大きな負の遺産になっている」

とのことですが、記者クラブの弊害は、まえにも引用した「報道の自由度ランク、日本は大幅に順位後退」(http://www.sanspo.com/geino/news/20130201/sot13020100100000-n1.html)など、その不利益を直接蒙っている海外からも指摘されていて、陰謀という言葉で片付けるのは客観性を欠いています。

政府から直接情報をもらえるという他の媒体と較べた時のアドヴァンテージが政府との癒着を生み、「報道しない自由」を駆使しても媒体として淘汰されない原因にもなっているのです。

メルトダウンやSPEEDIの共同隠蔽に始まる政府との距離の近さのもとであって、前にも引用した「タブーの正体!: マスコミが「あのこと」に触れない理由」 (ちくま新書) 川端 幹人 (著))の8~12ページの内容ですとかは、政府と記者クラブメディアの近さが原因であり、その親密性を演出しているのが記者クラブです。

検察による情報操作への加担なども見逃せない大きな問題。

TPPの報道など、記者クラブメディア(東京新聞は時に除く)とそれ以外で報道がまったく乖離してしまっている物も多く、不可解ものはいくらでもあり、必ずしも読者が見えないところでのやり取りにも弊害が多く隠されているとすれば、素直に虫食い算の穴が埋まります。

記者クラブメディアを招いての、官庁が報道方針を通達する秘密会議があるという証言もあります。

余り意味は無いというのなら、解体するなりオープンにするなり早くやれば良いだけのことです。

萱野稔人「ネット上でよくみられるのは、「財務省の陰謀だ」などとレッテルを貼るやり方」

というのもありましたが、財務省、加えて経産省など、原発を継続することと再就職などの利害関係がきっちりあって、飯田哲也さんをはじめとして、一番の本質として指摘する識者もたくさんいます。

識者として当然指摘するべきことを指摘しないで、陰謀論がある、と擁護するような発言をするのはモラルの平衡感覚を欠いています。

萱野稔人「ネット上で「朝日やテレビはうそばかり」と言いつつ。根幹の情報はそこから得ていたりする。無意識に信頼を寄せている」

という発言もありましたが、まずは、共同通信社が出すような記事を引用しても新聞社に対する信頼とはいえないでしょう。

もうひとつは、記者クラブ制度で優遇されているからであって、記者クラブの権限によって政府から直接流れてくる情報は否定するにしろ肯定するにしろ、ひとつの材料として取り上げざるを得ません。
そういった新聞の(半官的なものを含めた)立場を利用しての、その他のネットワーク、コネクションも見逃せません。

また三つ目は、いわゆるネットワーク外部性という点で優位にあるからでもあって、情報の中心としてすでに長く既得権を構築してきた新聞には、多くの耳目や発言がまたそれらを呼び込む形で、情報が集中しています。

それは場の洗練性・公平性とは全く別のことなのです。そこをごっちゃにして、人々の新聞の情報へのアクセスを、信頼に対する議論にすり替えていると思います。

3月15日のほっとアジアではK-POPの歌手を招いていましたけど、韓国の経済界は戦略的に日本市場の攻略を狙っており、文化性より経済性が前面に出ているような人の特集はNHKとして慎むべきだと思います。中東の民謡歌手、とかでしたら良いですけど、韓流スターを多く扱うのはとても疑問だと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました