太田記念美術館 鴻池コレクション 扇の美

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朝日新聞の8月2日の「科学者は信頼できるか」という記事では、「福島事故後の日本では、原子力や放射線防護の専門家が、それまで原子力発電を推進してきた人だと見なされて、発言が信用されない状況が生まれました。」と海外の科学者に説明していますが、信用されなくなったのは、(原子力わくわくランドなどで)嘘をついてきたのばれたからであり、今でも嘘をつき続けているからです。基準をころころ変え、テレビでうその発言をし、健康より東電の節約を考えたかのような説明をするからであり、それを推進していたから、というのはおかしく、これでは科学界も新聞社も永劫に信頼は取り戻せないと思います。

「我々は間違っていたと正直に伝えたわけです」というインタヴューをうけている、アンさんの発言にこそ学ぶべきだと思います。
過ちを改めざること云々はとても大切な基本だと思うのです。

8月3日の記事は「全町民に放射線手帳」という記事ですが、「差別心配・・・迷う周辺町」との記事ですが、やはり迷わせる程度の補償であることを問題視するべきだと思います。

同じように8月2日の一面では水俣病いついて、「集落ぐるみの患者隠し」などと被害者に落ち度がある、更には日本(地域の)文化であるかのような書き方ですが、補償が十分ではないことを新聞は主張するべきだと思います。

8月6日の朝日新聞は東電の被曝隠しについて、「失業恐れる本音に目を」との記事ですが、東電の責任を職員に転嫁するような記事構成になっており、極めて疑問。
これだけ被曝させられる仕事なのに、それに見合う正当な対価は出しているのでしょうか。労働者を被曝で働けなくなったら使い捨てるような価値観で雇用しているのが問題であり、東電が職を失ったら困るような状態に追い込んでいるというのが本質ではないでしょうか。

節約を目指す東電の提灯持ちのようで、ジャーナリズムのあり方としてあってはならない方向性の記事だと思います。

8月5日の原真人という編集委員が書いた記事は、将来世論に耐えられるのか、とする再生エネ導入に疑問を呈する記事ですが、そもそも過去の記事が将来世論にまったく耐えられなかった事を痛切に振り返るのが当然だと思います。

「再生エネ村」にならないか、などど書いてありますが、その前に原子力ムラの一翼を担った(いる)ことを痛切に振り返るべきであって、どうしてもムラ化が心配なら、ここで再生可能エネがどれだけ発達しても朝日新聞は広告費を受け取らない、と決めればかなり有力なムラ化を防ぐ手立てになると思います。

そもそも鸚鵡返しに何も考えずに相手をムラ批判するのは、田中俊一の手法であって、それを模倣するのは見識に対する疑念を抱かせます。

橋下を斬ってみせて脱原発派への牽制とするのも、ピンボケで、たとえば山本太郎さんなど脱原発を後押ししている人の中には橋下に疑問を持つ人がかなり多かったと思います。こういう記事はむしろ橋下の宣伝に乗ってしまっている形になるのではないでしょうか。

旅行に巨額の広告費に、原発神話の喧伝や事故の記事を小さく扱うことを代表とするサボタージュ(といわれる)など原子力ムラの最も有力な一員であり、その痛切な自覚にかけている、むしろ無視している記事ではないでしょうか。

それにしても事故調の結果って、東電のメディア支配に触れている部分はないんですかね。無用な広告料やNHKへの電力債は原子力ムラの形成と国民を間違った方向へ導いた元凶として、核心的な部分ですよね。

地方では原発に懐疑的な報道をした新聞・テレビに露骨な圧力をかけることもあったそうですけど、詳しく調べた上で圧力をかけた張本人には責任を取らせるのが当然でしょうね。

メディアの東電との旅行は、倫理的に許されないのは知っていて、だからこそ自分たちでも報道しないのでしょう。自分たちで責任を取るのは必須ですし、そうでなければ外部からやるしかないと思います。ここも核心に近く、えぐるべきですよね。

メディアというのは人体で言えば神経にあたり、これが痛い、とか異常を報せてくれなければ身体は対応を取りようが無いわけで、最も重要な部分だと思います。

原発を再稼動するようにアメリカが日本政府に圧力をかけてきている(http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012081500981)なんていうニュースもありますけど、日本の原子力政策はアメリカの原子力ムラの下にあるというのは一つの真実なのでしょう。

小泉政治をポピュリズムと呼ぶ人がいますけど、これが非常によくなくて事態の打開を不可能にさせていると思うんですよね。
ポピュリズムという言葉は、責任の所在を明らかにしないで国民全体に(上から目線で)責任を被せているという点で、一億総懺悔や原発事故ををおこしたのは日本国民全体のせい、という論調と同じだと思うんよね。

それが思考停止に陥らせてシステムの改善を出来なくしていると思います。

まず責任を追及するべきは、政官財と癒着したメディアで、ここの改革を徹底的に主張するべきだと思います。
一番よくない、メディアと仲の良い人間に限って、ポピュリズムポピュリズムといい、それはメディアにとって極めて都合が良いんですよね。

というわけでポピュリズムという言葉は嫌いなんですが、しかし流石に「減税日本」の名前はポピュリズムでしょう。馬鹿にしているとしか思えない。
しかしメディアの援護がなければポピュリズムはポピュリズムにもならず、いくらなんでもこれではどうしようもなさそうですね。そういうものに乗らなければ結局どうしようもない事を表していると思います。

まだあった!東電 会議映像 トンデモ発言の数々
サンデーモーニングに「営業ルートで抗議」(http://gendai.net/articles/view/syakai/138230)とのことですが、あれだけムラに優しい番組で抗議されるのですから、他の番組もメディアとしての立場を守るなら、すべて投げ捨てて無我の立場でプリンシプルを貫徹するしかないと思います。それが出来るか出来ないかが大きな分かれ道ですよね。
それにしても冗談みたいな話で、八百長を迫真に見せるための工夫なのではないかとすら思ってしまいます。

野田落選デモは2000人以上が集まったとも聞いているのですが、テレビでみることはありません。
NHKの午後9時のニュースではトップでずっと中国の活動家の意見をながしていましたが、こういったデモなど真っ先に報じるべき声があるはずです。各地で起こっているデモよりニュースバリューとしては低いと思います。

新聞などの扱いのあまりの大きさに、色んな人が活動家たちを後押ししているようだ、といっていますけど、そういう面は大きいと思います。
原子力規制委員会の人事は可決しましたし、大飯の四号機の稼動や国内の需給状況など必ず話題にするべきことは山積で、それを避けるために国に不利益をもたらしているのではないでしょうか。

8月17日のテレ朝の午後6時40分ごろのニュースでは、送還する飛行機が飛ぶ瞬間まで中継していましたが、明らかに他に中継うするべきものがあったのではないでしょうか。
VTRを挟んでは小刻みに飛行機の動きを中継する姿には、滑稽以外のものは感じられません。

怒涛の計画停電・節電報道を同じ質量で検証番組を流すべきだと思います。
そういう報道に走ってしまったメカニズムの解明と再発の防止の徹底が不可欠だと思うのです。
デモが報道されない、されなかったメカニズムが解明されない限り、福島の解明は終わりませんし、報道の未来はございません。

それにしてもしつこく、活動家の後日譚や声明まで、何日にも渡って放送している状況で、国から電通というルートなのか、というとわかりませんけど、何か各局にまたがってこれをニュースとして大きく取り上げさせようという意図を持った力が存在するのは確実ではないかと思います。そしてそれは外に眼を向けさせて国内の問題を忘却させよう、という明確な意図をもっていると思います。
中国の反日教育がこのような意味で注目されますけど、同じ意図ですよね。

テレ朝の午後5時10分頃のニュースでは、活動家の帰還まで大きく扱っていましたけど、国に不利益をもたらす世論誘導だと思います。

こうなると上陸させたのすら話題を大きくするためではないかと思われるんですが、裏は取れない話なので、頭の片隅に可能性を置いておきたい所。

8月18日のANNでは政権の手腕が問われそうだ、とやっていましたけど、問われるのはメディアの見識、さらには他の事を報道しなくて済むというメリットの誘惑、もしくは報道を規定する何かしらの力、に打ち勝つことです。

「兵庫県も大雨 3万4千軒停電 鉄道ダイヤも乱れ」(http://www.47news.jp/localnews/hyogo/2012/08/post_20120814124940.html)なんていうニュースもありましたが、テレビではどうでもいいニュースの洪水の中で、私が観た限り報道されませんし、かねてから指摘されていた通り、病院で被害が出るということはなったようです。
今までの報道と照らし合わせて、原子力ムラの圧力を前に病人や障碍者をだしにして停電による被害を煽っていたのでないか、と必ず振り返るべきだと思います。

アイナメの基準値越えが発表されましたけど、福島の海産物が出荷されたのを見計らって公表したのではないか、という疑問を持つのは当然のタイミングだといえるでしょう。メディアは東電とその意図について追及するべきだと思います。

tbsの23は鹿児島の最終処分場のニュースをスクープということでやっていましたけど、福島のためにも処分場が来てもいいのではないか、とい鹿児島の地元のおばあさんの声を放送していましたけど、今一理屈が追えないと思いました。

NHKの8月22日の午後7時代の特集では、特別講師を学校に招く話で、避難をしない子供たちの意識を変えられるのでしょうか、とやっていましたけど、津波何センチとか、下らない警報を乱発していた態度がそもそも良くなく(海辺では重要ですが)、そういうのをやめれば誰もがちゃんと避難するべき時に避難するはずで、諭す方向を間違えていると思います。

津波に対する姿勢をわからせるのが重要なポイントです。とやっていましたけど、半ば呆れます。

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