根津美術館 コレクション展「遠州・不昧の美意識 ―名物の茶道具―」その2

#その他芸術、アート

ちょっと前ですが、A級最終局は郷田棋王が長考の末に薄い玉で勝ちきったのがやはり印象的でしょう。

屋敷九段の解説を続けてみましたけど、明朗快活で口調も含めてとても明快でした。ご本人はまだ強くなっている実感がある、ということで、それはなかなかないことなのではないかと思います。実際に成績をみても強くなって来ていますよね。
その昔、棋聖を失ったあたりで一度弱くなってしまったのではないかという同業者評もありましたけど、何か再び強くなっているんですね。

屋敷九段は羽生さんが七冠を取った頃に、同じ将棋を指しているとは思えなかった、と近代将棋に書いていたのが印象的。ここから先も、俵万智さんがいうような「神一重」が分厚いのでしょうけど、羽生時代を脅かしていただきたい所。

名人戦の第一局は中盤で先手が1四歩を垂らした所で、思わず、はーっ、と言ってしまいましたけど、一見駒の働きが悪いこの垂らす順を選んだ所が羽生さんらしいと思いました。対局自体は名人が上手く受け切りましたね。

電王戦は第二局の最終盤で馬をひきつけている間に違うことができたのではないか、と調べていたのですけど、意外と代わる手も難しく、どうしたものかと思って放置していたのですが、朝日新聞によると、3二金と打ったところでもう一度馬を引いて入玉を目指すのがよかったとのこと。

普通に攻め合うべきでも、受け切れる将棋でもなかったんですね。

以前確か朝日新聞のbeだったと思うんですけど、将来プロ棋士という職業はなくなるでしょう、という将棋ソフト開発者のコメントが載っていてびっくり。恐らくまず将棋雑誌には載らない開発者の本音で、今回も開発者の方々の勝利の際の謙虚なコメントが発表されていますけど、惑わされないでといいますか、息の根を止めに来ている可能性もありますので、棋士の方々には最善を尽くしていただきたい所。

「TDL30周年、新パレード公開=刷新した「スター・ツアーズ」も」(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130411-00000119-jij-bus_all)ということで、各テレビ局がニュース中に大きく時間を割いていますけど、こういう所で取り上げる代わりにどこそこに広告を入れてくれ、という商売をテレビ局はしているとのこと。ディズニーの悪口は絶対流さないというテレビ局の慣例があることは有名ですよね。

それはともかくとして、日本も同じようなことが出来ると思うんですよね。特にこれだけ漫画・アニメコンテンツを抱えているのですから、それを生かしたテーマパークが無いというのは非常におかしいと思います。
誰か大きくこういったものを纏め上げて、コーディネートしないものでしょうか。

「これでいいのか大手メディア首相と会食 とまらない社長に続き政治部長・論説委員長らも」(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-04-11/2013041101_01_1.html)とのことで、勝俣会長にお金を支払って接待した中国旅行よりさらに堕落したことになっています。
といいますか、無かったことにして反省もしていませんから、変わるわけが無いのですが。

もしかして問題が無いと考えているのなら(それも民主社会で新聞に与えられた役割を真っ当に考えれば、異様な感覚ですが)、新聞の一面に持ってくるなり、ちゃんとニュースでその旨を流せば良いのです。

また、テレビとの繋がりを確保したい「知識人」がこういったことをきちんと批判しないのが非常に問題だと思います。メディアと癒着していると思うのです。

国会事故調の委員を務めた野村修也さんが日テレのニュースでコーナーを持つようですが、原発事故に至るまでに、総括原価方式から還流する流れや、接待旅行、NHKの電力債、記者クラブの問題など政府と対立して問題点を炙り出す能力を欠いていた事が非常に重要で、そういった事を提言しなかった。もしくは提言しなかったことによってこのようなコーナーを持つ事ができてしまったのではないでしょうか。

本来ならしっかりと過失を指摘し、抜本的な改革の提言は必ずしなければなりませんでした。本当なら正す相手のはずで、倫理違反です。

日テレの4月12日5時10分頃のその野村委員のコーナーでは、第2の山中教授を出せ、ということで教育改革に触れていて、官邸と自民党と官庁でそれぞれ会議を持っており、この三者の足並みが揃うか、とやっていましたけど、まとめてしまうのが良いと思うんですよね。

理系の人材を増やすということで、理系の仕事に就きたいと思う子供が国際的にみても、世界50パーセント強に対して10パーセント強しかいないということをやっていましたけど、こういうことはやっぱり出口の議論が必須だと思うんですよね。

理系で就職して儲かるようであれば自然に人材が流れるようになるでしょう。またそういう事をしないで縛りだけを増やせば社会の実態との間に軋轢を生んで意味を成さないでしょう。
ゆとり教育のときも一番重要なことながらほとんど聞かなかった議論で、この時もゆとり教育で出来上がったような子供が社会で得する仕組みを作ることが必須で、それをやらないのであればやらない方が良かったでしょう。
教育改革には社会に出た後のことまで視野に入れた大きなデザインが欠かせません。入り口と出口をばらばらなままで処理していることが一番根本的な問題だと思うのです。

野村委員はそのまま解説者として出演するみたいですが、特に日テレはこのような退職者も出した(「日テレ元解説委員 311翌日に辞意を伝え退社した経緯語る」(http://news.livedoor.com/article/detail/6578093/))原子力ムラの筆頭です。国会事故調とはなんだったのか。余りにも露骨な就職なのではないでしょうか。

「クリエイターは無報酬で協力を……クールジャパンめぐる秋元康氏の発言に賛否両論」(http://www.rbbtoday.com/article/2013/04/04/105791.html
は炎上目的との分析もありますが、それであるとしても今までの氏の戦略と同一直線状の思想が感じられるものであって、氏の発想の一形態を示しているでしょう。

ようするにAKBで展開した新自由主義的な戦略を国の文化戦略の中で繰り返そうということなのでしょうが、それで結局どうなったのか。

ご本人にしても、特に初期など表面に見えているだけでもかなり際どい事をやっていたといわれています。

最近までも、嘘の商品価値をうたってお金を巻き上げては、ねたでしたということの繰り返しではないですか。

また、AKBはやはり控え目に言って、その資金の出所など、怪しいです。秋元(康)さんが、いわゆるそっち系の意味で「グレーゾーン」の人であるのは、公平な見方であるだろうと思います。
NHKが取り上げたり国が起用していますけど、しっかりと考えてから、判断した方がよかったのではないでしょうか。

そもそもこの国の企画自体が物凄く変な所にお金が流れているらしく、多くの有力なメディアが報じているという状況ではないので断定はできませんが、ぐぐって出てくる数字をみる限りでは、「グレーゾーン」どころではなくこちらは「真っ黒」であるといえるでしょう。
本当であれば、まったく報じる気配もない大手メディアは腐りきっていると思います。

戻って、国の文化戦略について考えるなら、下支えをするところの補助を出さないと、実質的な成果は上がりません。

私は藤田まことさんが金銭トラブルを報じられたときのスポーツ新聞の「仕事人 闇の金子に手を出す」という見出しが忘れられないのですが、資本主義的な側面から見ると競争を勝ち抜くためにちょっと怪しいお金に手をつけざるを得ないという状況があるわけです。そういう原理で、たとえばIT業界など、隨分ヤクザマネーの汚染が酷いといわれます。

そういった状況が果して良いのか。当の国やNHKが追認して良いのか。もういちど基本に立ち返って考えるべきなのではないでしょうか。

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