6月20日の報ステではアメリカの原発の安全検査をやっていましたけど、完全に高度にシステム化されていて、日本は検査機構が無いに等しいのではないか、と思うほど取り組みに差がある様に思いました。
しかしこれはお金がかかるもので、アメリカでたびたび廃炉が選択されているのはこのせいでもあるんですね。経済性で考えれば考えるほど、原発はない方が良いということになります。「貧乏神話」は一体なんだったのでしょうか。
毎日によると「社説:首相らの言葉 著しく思慮欠く罪深さ」(http://mainichi.jp/opinion/news/20130620k0000m070124000c.html)
「単純に敵と味方に色分けし、敵と見なせば激しくののしるような言葉がネット上ではますます横行している。」とのこと。
ネットの議論は政治家などこういった一部で、確かに問題な部分はあるんですけど、拝金主義で書くべき事を書かない。批判するべき事を批判しない、よりは、そういうしがらみが無い分、行く先に希望が持てます。
「水野参事官、停職30日=ツイッター暴言問題で-根本復興相」(http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013062100171)はぬる過ぎて驚き・・・・はしませんけど、こういう政府ですから。
やはり信賞必罰はミスを防いだり、仕事に誠意を持って取り組んでもらうための基本だと思います。それを「失敗学」のような専門家の人がまるで指摘できないことが、さらに大きな問題だと思います。
6月21日のテレ朝の午後5時半頃のニュースでは萩谷順コメンテーターが、公務員は大岡越前でもバットマンでもなく、裁量が無いのに市民から突き上げを食らってストレスが溜まっていた、と擁護していましたが、まずはストレス云々以前に価値観が一番の問題です。
公務員として持ってはいけない価値観であることを、誰でも溜め込むストレスであると矮小化する意図があります。
また裁量が無いとしたら、曖昧にすることに「決めた」というあのツィートは一体なんなのか。本人たちで決めているのではないか。事実にもとづいていないコメントであるといえます。
千歩譲って変える力が無かったとして、あのような市民の意見を聞く場に出てくるのは失礼ではないか。
このコメンテーターは本当に電波発言ばかりで滅茶苦茶だと思います。渡辺キャスターも重大な処分であるとして、ストレス云々といっていましたけど、発想的に同じです。使う人達の見識が疑われます。といいますか、無理矢理にでも政府をフォローするこの感覚が、同じく政府に近い製作者側の望んでいるコメンテーターのありかたなのでしょうね。
また地元の方々が声をあげるとおり、しっかり補償・支援を打ち出してゆく、ということが必要なのですが、そういった特集に移ることはなく、この問題は早くも風化してしまったように感じます。
原発事故直後からこういった「2013/06/20 「人の話しを聞かないなら帰れ!」双葉町からの被災者100名以上が国会議員に申入れ ~2年3ケ月が過ぎた今、被災者の声 “双葉町民が語る”」(http://iwj.co.jp/wj/open/archives/85997)のような、棄民状態に抗議する集会やデモがたくさん開かれているのに、テレビはまったく取り上げませんし、新聞にしても私が気付く範囲では皆無なのです。
「たけしのミカタ」では最近の跳び箱は柔らかくて怪我しない、というのをやっていましたけど、あれはある程度硬いからこそ、勇気を養い真剣味が生まれるのであって、教育効果が大分薄れてしまうと思います。
従来の跳び箱は適度に硬くて大怪我も(あまり)ないという絶妙のものであって、これをお蔵にするのはもったいないと思います。
唱歌から桃太郎が侵略的だというので消えた、というのは良く分かります、「どんぶらこ」という歌劇がありましt(以下略)
ぶんどって、とか歌詞中にあるのが問題だということですが、やはり桃太郎が日露戦争と連動して広まっているのは歴史的事実だと思います。歌の価値は別にありますし、それを踏まえたうえで個人で鑑賞するのは大いに結構ですが。
海兵隊のテーマソングにしたら、とたけしの茶々が入っていましたけど、これは流石に反射神経が良いですね。
鬼はやはりここでも異民族でしたか。
「荒城の月」と「故郷」は残すべきですよねぇ。
6月22日は富士山が世界遺産に登録されたというニュースばかりになりましたが、本当にそればかりで、連絡を受け取って市長が喜ぶような映像ばかり。
どのような会議で決まり、他の国のどのような世界遺産が同時に登録された、であるとかそういった広がりがニュースにあってしかるべきではないでしょうか。
日本のことばかり流した方が視聴率になる(本当なのか?)というのでしょうけど、それでは公共の電波を使う資格がありません。またわたしたちも、そのような報道ばかりするテレビ局に疑問を呈して正しくプレッシャーをかけねばなりません。
また同時に、他国の評価はどうであれ、富士山は富士山である、という気概を日本人は持つべきだと思います。
6月22日の報道特集では原発輸出についてやっていましたが、私がみている間で3つの間違いが。
経産省と関係がある日本エネルギー経済研究所の豊田正和理事長は試算では2030年までに世界の原発は倍増するとし、原発事故を経験している日本こそが安全面のトップになれると力説。
「核」が欲しい途上国で原発が増設される可能性がありますが、先進国は過渡的エネルギーである原発から再エネへシフトしてゆきます。安全対策をまったく施さないで安上がりで再稼動をしようとしている国のエネルギー研究をしている人間の言葉とはとても思えません。
そしてそのことについて番組ではまったく言わないのです。原子力ムラのど真ん中と目される所のコメントを注釈も無しにそのまま流すとは、どのような見識で報道しているのでしょうか。
また金平茂紀キャスターは、首相が直々に原発を売り込んでいることに対して、トップセールスというと必死に売り込んでいるようだがあちらから欲しいといっているので行っている、といいましたが、むこうが何カ国も天秤にかけた上で日本が必死に売り込もうとしているのであって、まったくの誤報といえます。しかも明確な粉飾する意図を感じるのです。
また金平キャスターは、経済だけを優先して輸出しようとしているならば~とまとめていましたが、上のような理由でそもそも赤字ではないかという水準で請負おうとしている上に、事故時の補償や使用済み核燃料の処理まで請け負う案が出ています。
一部の企業の利益や、原子力ムラの維持をもくろむ政府(とその周辺の原子力ムラ)の思惑には合致しますが、日本国民にとっては経済的に大きなマイナスになる可能性が高く、しかも世界にリスクをばら撒いた恥だけが残ります。
経済効率の面からみてもこのような状態で、金平キャスターのコメントは著しく勉強不足であるか、意図的であれば極めて悪質です。
番組全体としては原発輸出に懐疑的なトーンでしたが、同時に経済効率&世界の潮流&向こうから欲しがっているという誤情報を練りこんであって、事故後の典型的な、卑怯なタイプの原子力ムラ報道だな、という感想です。
後日オバマはワシントンの大学の講演で再生可能エネルギーの拡大を強調していますが、まったく報道されていません。こちらが世界の潮流であるのはいくら糊塗しても明らかなのです。
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