東京都美術館 【特別展】ルーヴル美術館展地中海 四千年のものがたり その7

#その他芸術、アート

みのさんの所の話は特に興味がなかったのですけど「テレビ局のコネ入社を“見える化”する方法」(http://blogos.com/article/71128/)などをよんでいますと、ネオ階級社会の一端が表れている可能性があるのかなぁ、という思いになりました。

乱世には家柄がものをいう、といって細川護熙を担いだのは小沢一郎ですが、それはともかくとして、資産や文化資本だけではなく、容易に把握できませんけど、こういうのも非常に大きいのだろうなぁ、と思わされました。

新自由主義の社会は、家の力が大きくて、ここを容易に越えがたいのですよね。

少なくとも、皆がここはフラットでなければならない。

新自由主義を利用して意図的にネオ階級社会を作り出そうとしている人は別ですけど、新自由主義者も反新自由主義者もここはともに力を発揮するべきところではないでしょうか。

あらゆる既得権を解体して、透明性を確保して、社会の新陳代謝を加速させることで、そこに近づけると思いますが、そもそも経済的に損をすると非常に困難に直面してしまう状況が、コネクションに頼った利益確保をより有効な手段にしてしまうわけですが、そこを考えると、やはり新自由主義の宿命ともいえるでしょう。

フジテレビでは池上彰さんの特集をやっており、ちらっとみましたが、緊急特集ということで靖国について説明。

池上さんは、靖国で会おう、といって死んだ、家族への手紙にもそのように書いている、と言っていましたけど、表面的にはそうはいっていたでしょうが、それで皆が納得していたというとしていなかったのではないか。最後の言葉は家族に対してのものなどがほとんどなのだそうですからね。

池上さんの文脈だと、本当にみんながちがちに靖国を信じて死んでいったかのように聞こえてしまって、それは事実とは違います。

「安倍政権へのけん制? 戦後初、米長官が「千鳥ヶ淵献花」した理由とは」(http://newsphere.jp/politics/201301004-7/
と関係がある特集なのかな、となんとなくみていたのですが、A級戦犯合祀を批判しているのは中韓だけ、ということを強調して最後に言っていたので、このことは関係ないのでしょう。

アメリカはA級戦犯合祀の靖国参拝は快く思っていないというのがこの千鳥ヶ淵訪問のメッセージでしょう。それは東京裁判の否定につながりますからね。直接文句を言ってこないとしても、東京裁判の延長線上に講和条約があるわけで、今築かれているあらゆる外交関係の根底の否定にもつながるでしょう。

また、仮にどこも不快を示していないとして、日本はそれでは戦争の総括・責任をどうするつもりなのか(東京裁判の責任の取り方では、重要な人物も漏れており、非常不足したものですが)。これは非常に国内的な問題なのです。池上さんはこの部分を無視するかのように考慮に入れていません。

また、戦意高揚のためにこのようなシステムがあることは、正しいことなのかという疑問が必要でしょう。先の大戦では多くの兵士が無駄死にさせられましたが、そのように多くの兵士を死に追いやるのに加担したシステムであるわけです。そしてそのことに対する悔恨があってしかるべきです。

遺族会の票を目当てにした、小泉の言い分だけを垂れ流す番組構成は疑問です。

加えて、死んだら神様だという宗教観、が海外には理解されない、と説明していましたが、中村元さんが指摘しているように、靖国の存在は決して日本の伝統的な宗教観とは相容れないものです。

アーリントン国立墓地の模倣に靖国の神主の、戦争責任を認めない心情がのっかったもの、と捉えるのが適当です。

周囲の反対をよそに合祀した、あの神主の宗教観を代表として、池上さんには日本人の宗教観を語って欲しくないと思います。

伝統的な宗教観を装って合祀・参拝を強行することなど、私が決して許さないものです。

世の中にはなんとなく、池上さんはしっかりやっているのではないか、と思っている人が多いですが、波紋を呼んだTPPの解説をはじめ、こういったところなど、めちゃくちゃだと思います。スタジオなどでも誰か指摘するべきだと思います。

「秘密保護法案:検討過程「真っ黒塗り」 情報公開請求に」(http://mainichi.jp/select/news/m20131003k0000m040141000c.html

「「アルプス」試験運転また停止…異常警報鳴る、」(http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20131004-OYT1T00388.htm

「東電、六ケ所村に「寄付」継続 東北電と計2億円」(http://www.asahi.com/national/update/1004/TKY201310030491.html

と、まともな社会なら未来永劫、深刻に語られるくらいの重大なミスや、汚職がありましたが、たとえば夕方のニュースを見ていると、くだらない安倍や新次郎の映像を見かけるだけで、こういったことは放送されず。この日第3の重大な倫理違反と言えましょう。(アルプスは甘い計画の末のトラブルということで)

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