ジャンクスポーツ イチロー 黒田

#その他スポーツ

ジャンクスポーツにはイチローが登場。

まずは食事について語っていて、焼肉は一枚一枚焼くのだそう。一番おいしく食べるのが牛の供養になる、だから一枚ずつちょうどよく焼けるように焼く、とのこと。かなり変わった話のようですけど、これは和食の心そのものですよね。

素材を生かし切るのが和食だとか、旨味が決め手だ、と言ってみても、ではなぜそのように調理するのか、といえば、素材に対する供養の心からであって、純粋な意味での礼だと思うんですよね。昨今の和食語りのブームを観ていてもその根っこが抜けているような気がします。

そしてこれは日本の近世以前の精神・身体文化から来たもので、仏教などとともに形作られたものといえます。

どうも日本の諸芸能は、仏教であるとか日本の伝統的な精神と切れていて、技だけ形として残っている分野が多いんですよね。精神文化の伝統を尊ぶ心が感じられない。

和食からもそれは感じることで、そこから来る本質が欠けた根っこの弱さであったり、文化の広がりや奥行き・精神的な高みに欠ける所がとてもあると思います。

和食というのは素材に対する供養の心から分化したもの、といえるのかもしれません。

イチローは道具に対する心遣いとか、日本的な良い部分を淡々とアメリカでやっているところがりますよね。将来そういう価値観の伝播のアメリカでの一人の祖と思われることもあるのかもしれません。

メジャーに行った当初大リーグの選手に対抗するためにウェイトトレーニングをやって3キロ増やしたのだが、「センサー」が鈍ったのですぐに元に戻したとのこと。メジャーの選手に無理して筋肉で対抗しては絶対にいけない、センサーを研ぎ澄まして対抗しろ、とのこと。

そういえば一時期、イチローもやっている初動負荷トレーニング!とかなり喧伝されていましたが、最近は聞かない気がします。

メジャーに行ってからとりあえずのキャリアハイの成績を出すまでに結構間がありましたけど、そこら辺の調整があったのかもしれませんね。

しかしそういわれてみると、メジャーに行って不調になった人には体型が変化した人が多いような。松坂がそうですし、野茂も最後の方はバランスが悪かったと思います。松井が怪我をしてしまったのも、筋量を増やしてセンサーが鈍っていたからなのかもしれません。

例外を探せば、ダルビッシュは体重を増やして今季は好調ですけど、今後どうなるでしょうか。もしかしたらそもそもモンゴロイドとは骨格が違うのかもしれません。そこら辺が、ダルビッシュの主張と日本球界の流儀がややずれる原因の一つになっているのかもしれません。

解説の人も言っていましたけど、今年のイチローは立ち姿も良くて、調子が良いと思います。今朝の代走で出た試合を観ても身のこなしが颯爽としていました。打ち方を戻したというのが奏功しているのかもしれません。

ここまで来てもトライアル&エラーの連続ということなのでしょう。そこら辺は絶対にイチローの偉いところですよね。一時期盛んに得意ではない振り飛車を指して勝率を落としていた羽生三冠を思わせます。

ジャンクスポーツはまた深夜に戻してちまちまやればよいと思うんですよね。

黒田選手は大変なので「変なゾーン」に入らないとやっていられないとのこと。いつも一杯一杯で投げている感じはとても伝わってきますよね。

よくある武術的な表現で言えば無心で、それは「狂」のスポーツ的な表れなのだと思います。

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