19日のモーニングバードでは美味しんぼ問題を取り上げていて、そのような患者はいなかった、根拠がないという南相馬のお医者さんの意見を軸に。
相変わらずチェルノブイリで5人に1人の人が鼻血を出していたという部分は無し。青木さんですとか、知っているはずですけど言いませんよね。
良純はかなり怒っている様子で青木さんがしゃべっている間も口を挟みたくて仕方がない様子。「突出している」と非難していましたが、だったら因果関係が無いと証明するべきだ。そもそもは原発事故であって、良純のような原発を推進していた人間がその総括も反省もなしに、未だに厚顔無恥にも推進し続け、大きな顔してテレビで語っていること自体が世も末です。
それに突出していると感じるのならそのような報道を沢山やっていた事故直後にしっかりと反論すればよかった。それをせずに今になって突出していると言い出すのはどのような料簡なのか。
こうやってみていくと、何も情報を入れないでしゃべっていることがわかります。全国波で話しているのだから最低限の知識ぐらい入れてから話すのが当たり前ではないか。
美味しんぼが休載されてファンも残念だろうし、ともいっていましたが、そのようなことは良純は思ってもいないでしょう。
小松アナウンサーは「福島に資するものでは無ければならない」と総括していましたが、無理やり帰還をさせて、線量の管理を個人にゆだね、賠償を打ち切ろうとしている現実をこのような特集でも伝えないテレビの報道は果たして福島に資するものなのでしょうか。電波を持っている資格がない、というのが客観的な意見になるのではないでしょうか。
その裏の「スッキリ!!」でも勝谷氏が口をすぼめて非難し、作者は逃げているとわめいていましたけど、自分で取材に行けばよいでしょう。こういうなにも事故を総括をしない推進派を恬として使い続けるテレビ局の見識・モラルはどうなっているのか、と強く思わざるを得ません。
こういった問題はまずはチェルノブイリの事例を調べるのが一番の基本のはず。それをまったくやらないで、このような報道をし続ける神経は(戦前の軍部並に)どこかおかしいのではないかと感じざるを得ません。
これは避難区域の汚染度の比較が報道されないのも同じといえます。
白鵬対遠藤では白鵬が今まで見たことが無いくらいの気合で積極的な立ち合いをみせて勝っていましたね。
しかし勝っても興奮が収まらず、懸賞金をつかみあげるような動作で持ち帰り。
闘志をコントロールする冷静さが及ばず、品格に欠けますが、こういうニュアンスは日本の伝統だけの特殊な考えなんですかね?私はそうは思いません。白鵬のおしいところですよね。
「Nスタ」でも美味しんぼを取り上げましたが、帰村を迫られている村の人を取り上げているにもかかわらず、賠償金打ち切りには触れず。
チェルノブイリとの比較は出てこず。
米農家に取材をしているにもかかわらず、検査を受けたコメは安全だとしている部分は取り上げず。米農家の人が言うには現地では漫画の一表現として冷めた目で見ているとのこと。
川内村の遠藤村長のマンガへの批判と、行政への不信を払拭していきたいというコメントを流していましたが、まずはspeediを隠した人間の責任を取るなどが、行政の信頼回復への第一歩です。それが当たり前ではないか。
テレビのこの問題の取り上げ方はここを代表としてないない尽くしであるという印象。
荒川強啓さんのラジオでは、青木さんは事故処理の方が大切だと強調。
同じく荒川強啓さんのラジオでは集団的自衛権にASKAの逮捕をぶつけたのかという話を。
結論はよくわからないとのこと。
「古舘キャスターがフランスから生報告」(http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/news/detail.php?news_id=38499)は独仏関係を追って日本の近隣との付き合いの参考にしようというもので、フランスの戦没者墓苑からの放送は自然と靖国との比較を考えさせます。
しかし、そもそもA級戦犯の合祀はこのように思想的に掘り下げても意味のない、それ以前の問題であるというのが本態でしょう。こうやって大げさに考えるよりはそういったことを直球で主張するのが効果的だと考えていますが、テレビではやり辛いんでしょうね。
ドイツはナチスの行いについて沢山残していましたけど、そもそも、日本は軍部的な流れの人たちが戦後継いでいるので、残さないのはある意味当然とも言えます。この部分についての指摘が必要でした。
また、古舘さんはマックス・ウェーバーを引用していましたけど、そういう軍部的な思考の根底に何がるかというと、それはマックス・ウェーバー的なものだと私は考えています。
安倍が集団的自衛権を説明するVTRを流していましたけど、集団的自衛権は日本の防衛に関係なく、むしろそれを阻害するものです。ここをきちんと整理して伝えるべきだったのではないでしょうか。むしろ逆のことをこの特集でしていると感じるのです。この議論と絡めて視聴者が受け取ってしまうと思うのです。
日本の道のりを積極的に評価することを打ち出した部分は良いのですが、具体的に現地に乗り込んだはいいですが、提言は悪い意味でポエム寄りだったのではないでしょうか。ここら辺は原発報道とも共通するところです。
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