「首相、A級戦犯ら法要に哀悼メッセージ「祖国の礎に」」(http://www.asahi.com/articles/ASG84667RG84UUPI004.html)は高野山で行われているとのこと。仏教界は全体で戦争協力を反省したはず。それであるのにこのような場を提供するというのはどのようなことなのか。恥を知らずに嘘をついて先達の顔に泥を塗っているのではないか。
また、もちろんそれぞれに責任はあるのだけれども、A級とB、C級をまとめてやるというのは滅茶苦茶である。人によっては命を奪った側と奪われた側という関係ですらあるのです。冥府に行ながらなお、A級の咎をB、C級に背負わせ利用し揉み消そうとしているのではないか。
防衛大も、このようなことをする人間はOB会から除名するのが本来なのではないか。
高野山がこのような状況なのは、一つは山岡鉄舟なども言っているように、そもそも本山とかそういう所に本物の仏教が存在するというわけでは無いということ。これはほかの分野でもそういうことはあるでしょう。
もう一つは明治以来の仏教軽視。松原泰道師が言っていましたが、子どものころは恥ずかしいので家がお寺であるというのをずっと隠していたのだということ。類する話は枚挙に暇がなく、このような状況では人材が集まるわけがありません。
社会でしっかり仏教を大切にして、一般の人もそれなりに知識を持ち、お寺がしっかりやっているのかと常に監視し、時に試す。このような環境が無いと文化として育たないのです。仏教をやっているのだから私たちは関知しないけど勝手に立派な人間になれ、というのはあまりにも無責任なのです。
非常に手間がかかることですが、そうやってはぐぐまれる文化には千金の価値があります。
加えて仏教界側にも奮励が望まれていることは申し上げるまでもありません。
そういう意味で私は、この前書きました「風をよむ」での金子勝さんの生命倫理に関する楽観的な考えはどうかと思うのです。このような部分に相当の努力を注いでなおかつ楽観するべきではない、というのが必要な態度だと思うのです。
かといって特に突破口を探るようでもない他のコメンテーターに同意するわけでもありませんが。
27日のとべさるは「原発避難者の自殺 東電に賠償命令」(http://www.tv-asahi.co.jp/dap/bangumi/hst/news/detail.php?news_id=39484)について。かつて無主物判決もあった、ということをおさらい。
ゲストはフィフィさん。「社説:サッカーとバナナ 人種差別を根絶しよう」(http://mainichi.jp/opinion/news/20140826k0000m040168000c.html)の問題について。
本来日本のサッカー観戦のマナーは素晴らしく、海外から視察が来るほどらしく、海外では危なくて女性が観戦に行けない状況だとのこと。かつての日本の相撲のようです。
保守・革新双方から、差別的な文脈から江戸期の相撲の女性禁制が語られますが、喧嘩ばかりで危なかったらしく、この海外のサッカーの状況と同じであるといえるでしょう。
となると、日本の国民性が海外寄りから現代の日本人的にどこかでシフトしていった、ということも推測できます。
バナナは海外のまねをしているのだろうとのこと。日本の風習に無い馬鹿の仕方であるのは明らかですからね。かつてJリーグ草創期「日本人はサポーターであることを学んでいる」といわれていましたが、日本固有の良いところも多く、注意深く良いところだけ学ばなければならないといえるでしょう。
こういう海外の差別をまねるのが格好良いという風潮はサッカーに限らず広くあって、本当に安易にまねるのは格好悪いと思います。それこそ猿真似といえます。
フィフィさんは、サポーターになりすましをして評判を下げる、ということもこれからは起こるかもしれない、といっていましたが、それはこれから必ず起きそうなことです。
26日のおはよう寺ちゃんでは夏野剛氏が広島の土砂崩れについて、公共事業をしないからこのようなことが起こった、国民にも考え直してもらいたい、とコメント。
むしろ本来住居に適さないところを切り開いたからであって、発言は意味不明。この人は「国民」という言葉を使うのが特徴で、国民ではないどこかに立脚点を置いていることは明らかです。
特別警戒区域や警戒区域に指定されなかったのは地権者の地価が下がるという反発があったということが伝えられていますが、沢山の地権者が一斉に言っているのではなく、土地を持っている有力者が政治家に働きかけて指定しないようにしていたのだとラジオの一部では言われています。
家を建てていた人は知らされないで買ったと言っており、上の説には説得力があります。売る側のことばかり考えて買う側のことは考慮しなかったといえます。
金権選挙の末に起こった事件といえますが、テレビは多くの地権者が一斉に地価が下がると言っていたかのように伝えるのみで、その先に踏み込みません。
行政のテクニカルな不備ということにして、すべてを帰して、また誰も責任を取らないつもりなのか。
26日のデイトライン東京はドイツのサンドラさん。
ドイツでは電車の中で知らない人と政治の話をきっかけに話を始めたりするのだそう。
日本では日傘をさしている人が多いことに驚くのだそうですが、美の壺「夏の着物」では和のアイテムとして日傘が紹介されていましたけど、そのようにすでに和の象徴になっていることが関係しているのかもしれません。
おもしろい話が多かったですね。日本語力の高さがものを言っているのでしょうか。
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