11月7日大竹まこと ゴールデンラジオ! ゲスト金子勝(慶應義塾大学経済学部教授)

#その他文化活動

11月7日のゴールデンラジオは金子勝さんを招いて派遣問題について。

派遣会社の社長が産業競争力会議のメンバーをやっているとのこと。いわずもがな。

日頃圧力にさらされている室井さんがたまらずメディアについて話を振りましたが、金子さんがいいづらそうに言うには放送局自体がブラック企業なので、ほとんど実態が報道されないのだそうです。

こういうのもたとえば、クロスオーナーシップが禁止されていれば、新聞社がテレビ局の職場環境を批判する、という場面も出てくるかもしれませんよね。

9日のNHKの19時台のニュースでは「冬のボーナス 2年連続増加予測」(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141109/k10013062591000.html)とのことですけど、最近はボーナスは上がって給料は低下しているのがトレンド。

公務員は上がっていますが、中小は厳しく、雇用はどんどん派遣に切り替わっています。

NHKなので、ボーナスが上がっています!でニュースが終わるのだろうと思ってみていたのですが、本当に終わり、予想がきれいに当って何とも言えない気持ちになりました。

10日の大竹まことさんのラジオでは日曜日の東京新聞の「時代を読む」というコラムについて。

江戸時代の日本は先進国だった。江戸時代に日本は商人道や工芸品など、閉鎖された中で技を育んでいて、先進国的な考えだったが、明治になって一転途上国だという考えになった。

今の日本は途上国的な考えの人と先進国的な考えが混在している。先進国的な分かち合う生き方に舵を切るべきではないか、とのこと。

これも江戸期帰りですよね。

大竹まことさんは「江戸時代は日本は先進国だったんだねぇ。」「よく300年も閉じてたねぇ。」「鎖国っていう政策だったの?」との感想ですけど、これは鎖国史観で少し古いでしょう。

「一部開いていたけどね」と阿川さんがいっていましたけど、ここら辺の変化を阿川さんは察しているのでしょう。

ただ、先進国的というと経済成長の放棄といっしょに語られがちですが、創造性や柔軟な社会構造を基にした、正しく精神的に成熟した成長のあり方が求められているといえるでしょう。

「江戸時代は文化的には成熟していたし」と江戸文化の先進性を阿川さんは語っていましたが、最近みた文章では、

「でも、もし日本が、その芸術的な標準を下げてしまったら、日本は世界に向かって、何を求めたらよいでしょうか。今、日本が持っているものや、今の日本の姿は、その理想と誇りから生まれ出たものであり、高いのぞみも技倆も礼儀作法も、皆この二つの言葉にたたみこまれているのではないでしょうか」(「武士の娘」(ちくま文庫) 杉本 鉞子 (著), 大岩 美代 (翻訳)237ページ)という正しい独白がありました。

今の日本の中枢はこの認識に至れないばかりか、忘却の彼方で退化しているのではないでしょうか。

せっかく平和のもとで300年も熟成させて高い文化を築いたのですから、それを捨てずに発展させて、世界に恩恵をもたらすのが日本人の責務なのではないでしょうか。

次は介護のお話。介護現場での被介護者の拘束などを阿川さんは言葉を選んで擁護していましたが、全くその通りです。

それをさせているのは政府そのものです。本当に「介護難民」という難民なんですよね。

「「銀座でバイト」が原因で「局アナ内定」を取り消された女子大生が日本テレビを訴えた」(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41014
は、内定を取り消した人たちは飲みに行かないのかとの評が。

記事中のFLASHに日テレが意図的に嘘をリークしたような話は、メディアの腐敗具合を覗わせます。

「雅子さま1年ぶり宿泊伴う公務…ESD世界会議」(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141110-00050035-yom-soci)は絶好調みたいですね。

なんでもいじめていた人が死んだみたいなんですよね。たぶんそれが回復の理由でしょう。

こういう公務で車から降りてきたときなどを観ると、美智子妃が天皇に深々とお辞儀をするのに対して、雅子妃はそういうことはしないんですよね。

結婚前からの二人の人間関係もあるでしょうし、まだ天皇になっていない、ということもあるでしょう。しかしこの旧弊を打破する雰囲気が周囲の癇に障っていたのではないですかね?

ただ旧弊といっても、江戸期以前にこのような伝統はなかったでしょう。皇室も江戸期以前の原点に立ち戻ることが必要です。

公務はやっぱり和服(唐服)にするべきですし、出家をして退位する仕組も必要です。

園遊会でも天皇の歩く距離が短縮されたことがニュースになりましたが、やはり体力的にはリタイア後の生活に入るべき時でしょう。

昭和天皇が退位しなかったことで、今の天皇が変に依怙地な制度の犠牲になっているのではないかとも思います。

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