9月11日大竹まこと ゴールデンラジオ! ゲスト金子勝(慶應義塾大学経済学部教授)

#その他文化活動

ではマイナンバー制度について。

室井佑月さんは、それをやることでまた天下り先が増えるのではないかということを問題視。

それに対して金子さんは「ちゃんとした奴が行けばいいんだけどさ~」との返し。ある程度天下りを認めた上で人員の質を問うた返しといえるでしょう。

それに対して室井さんは、部署が増えることを問題にしているんだ、と言ってややずらした返しに対して、論点を修正。

金子勝さんはあんまり天下りを問題視しない傾向があるんですよね。

すぐ質の話しに行ってしまうのは、官僚機構が自分の利益だけを追い求めて国全体を破滅に導いた、戦前の反省を踏まえていないと感じます。

質どうこうでは無くて、致命的な部分は、国や周りのことなど全く考えずに破滅に導くまでむさぼり尽くすその精神性と組織そのものの拡大体質にあるのです。室井さんが非難しているのもまさにその部分でしょう。マイナンバー制の問題の根本にもこのことが横たわっていると考えられるのです。

実は、金子さんはエリート独裁的な政治運営を高く評価しているんですよね。それが官僚や天下りを根本的に批判しない態度につながっています。
ここら辺も、問題の根幹を擁護して末節を非難しているという点で、自作自演のように思います。

その思想の背後にあるのは丸山眞男的な戦争総括でしょう。都市の「似非知識人」が悪かったのであって知識人は悪くない、とエリート独裁の非を問わないのがその歴史観の特徴ですが、金子勝さんはその歴史観を直接受け継いだ形で現代社会をみているのです。

実際はエリート独裁の弊害を示すデータがたくさん出ているのに、その「思想」に合わせるために、すべて無視しているように思います。

「記者クラブ」の問題をすり抜けてあまり批判しないのもその一例です。

金子さんは、人は非難するんですけど、自分のおかしな部分、こういう所はいつまでたっても変わらないんですよね。

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