11月1日のサンデーモーニングの「風をよむ」は、空気を読む日本人の特性が強まっている、という特集。
まずは「空気を読む」ことと「圧力に屈服する」ことは全く違うので、そこの区別をつける必要があるでしょう。
歴史を見直してみると、近世以前の先人たちは、権力に対して死を賭して抗議する精神を持っていました。
こういう番組を作っている人たちは、戦前に「武士道」が捏造された時に寄り掛かった偽りの歴史観や、丸山眞男的歴史観をもとに、日本の原点を戦中あたりに設定しているのではないか、と危惧しています。
こういう日本自身に対する誤ったアイデンティティの設定こそが、ファッショな政権を根底で支えているのではないかと私は考えているのです。
岸井成格氏は、戦前の新聞は萎縮してしまった、という歴史観を述べていましたが、政府に擦り寄ると良い情報を貰えてそれをネタに記事を書けば部数が伸びるので、部数増のために積極的に協力した、というのが最近良く聞く説です。
この話自体も意見ではなく過去について述べているだけです。それであたかも意見を言っているかのように周囲に印象を与えることで、空気を読んでいないかのように空気を読む技術を彼は習得しています。
嘘と電波発言ばかりをしている、大宅映子に新潮社の編集長を出したりするのもTBSの「空気を読んだ」成果です。
記者クラブ、電通に寄り掛かって偏向報道ばかりしているTBSが良くこのようなことを何も反省せずに特集するなと呆れます。
今回スタジオ初登場なのか、青木理さんもラジオだとこういったことを延々と言いますけど、テレビだと「空気を読んで」いいませんよね。批判を避けるためなのか、「メディア」という言葉を一応挟んでいるのが一層いやらしいです。
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