(http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2693443.html)
でエマニュエル・トッド氏がEUが分解の歴史を迎えている、というのはその通りでしょう。前に私が言った、共産主義が無くなったから、というのは根本的で大きいのだと思います。
フランスの「私はシャルリー」の運動はイスラムに対する差別意識が根底にあるとのこと。その通りだと思います。
フランスは少なくとも表面的な所ではかなり頑張っていると思うのだけど、人の奥底までは変えることは困難です。
今後求められるリーダー像を岸井氏に聞かれたトッドは、リーダーが凡庸なのも問題だが、中核となる中間層に自分さえ良ければよいというエゴイズムやナルシズムが蔓延していることを問題視。
その解決として、
「善き人生とはどういうものか」という
根本的で倫理的な問題について考えるべき
だ、と指摘。
いっていませんでしたけど、そもそも民衆の水準がリーダーの水準を決めることも意識しているのでしょう。
私と同じ見解です。
こういう結論に導くのはキリスト教文化のなせる業であり、ヘーゲル以来のそれを時代時代の思想として展開してきた、核のある思想的な力強さに由来していると考えます。
明治に東洋の理念を捨てた日本にはそのように思想を産み出していく力がありません。それでたとえヘーゲルを理解したとしてもそれはどこまでも死んだものにしかならないのです。
この問題から逃げている「学者・知識人」は全て用をなしていないと私は考えます。
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