3月4日大竹まこと ゴールデンラジオ! ゲスト金子勝(慶應義塾大学経済学部教授)

#その他文化活動

はアベノミクスは物価の上昇を目的としているのに、株高という違う数字でごまかしている、とのこと。

有効求人倍率が上がっているようにみえるのは、まだ東京はマシなので若者が東京に出てしまって地方がお年寄りばかりになって求職する人が少なくなったからとのこと。

生活が厳しくなってパートで補わないと成り立たなくなっている人が増えているから働く人が増えているとのこと。

「数字のからくりをちゃんと見抜けないと何が本質だかわからなくなっちゃう」とのこと。白を黒と言いくるめようとしていると思わざるを得ないとのこと。

低所得者を増税して大企業を富ましめ、地方から吸い上げて東京を繁栄させるのがアベノミクスといえるでしょう。

民主党の時の官僚批判が止んでやりたい放題になっている、とのこと。

「最後に救いみたいなことも言ってみようか」と金子さんに振る室井さん。

それに対して、算数でわかるようなことを報道しているメディアを批判。それを見抜いて行かなくちゃならない、とのこと。そういう(見抜ける)人が増えてるよね、とのことですけど、やはり何が正しいかもわからない膨大な情報の海を正しく泳がないと大手メディアの嘘はなかなか見抜けないと思うんですよね。手間・智慧両面でそのハードルの高さを市民がなかなか抜けきれない現状がある。

一見その通りに聞こえるんですけど、白を黒と言いくるめようとするのは人品の問題であって、算数――――――司馬遼太郎さんのいい方で言えばリアリズムになるのでしょうけど―――――に注目してしまうといつまでたっても改善しないというのが私の結論です。(つまりやはりここも戦争の反省の仕方と繋がっているのです。司馬遼太郎さんの「リアリズム」はかなり浸透していて、地味なようですけど司馬史観のかなりまずい部分の一つだと考えています。あたかも戦後の商業主義が軍部的なものを超克したかのような錯覚すら与えたと考えています。)

金子さんは「算数」に注目するから本質である官僚批判になかなかいかない傾向があるんですよね。今回は出てきましたけどあくまで添え物的な扱いだったでしょう。そこでは算数と違うロジックを用意しないと破綻してしまいますからね。

(加えて言うと司馬遼太郎さんが「リアリズム」と言って「算数」といわなかったのは、戦前のエリート独裁による軍部の暴走に対する反省から「ペーパーテスト」で計れる算数という言葉を避けた、というかむしろそうではない所に合理主義があるとしたんですよね。

金子さんの「算数」の場合は同じような問題を抱えているうえにかつさらに戦争への反省も失われているなぁ、ということを強く感じます。)

両方を包摂する処方箋が必要なのです。そういう意味では実は金子さんに処方箋は無いという言い方もできる。室井さんに上の発言を吐かせたもやっとしたもののありかはここにあるのではないかと私は感じています。

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