は原発事故で出た汚染土を全国の公共事業で環境省が使おうとしているという話。
キロ当たり100ベクレルの事故前の基準から80倍の8000ベクレルまで引き上げて再利用しようとしているとのこと。
食品の問題もそうでしたけど、事故前から基準を変えるのが一番まずい。もっとも信頼を失う行動です。
非常に問題がある、やってはならないことだ、と冒頭の専門家のインタヴュー。
環境省は
①災害の来ない地域で使う。
②流出したら速やかに回収する。
から安全との説明ですが、災害の来ない地域が存在するというのか。直近では熊本でたくさんの工場が被災しましたが、ここも災害が来ないという売り文句で工場を招致していたといわれます。
どのように災害が来ないと判断するのか。それが間違えだった場合はだれがどのように責任を取るのか。
乾いて飛散する可能性などを玉川さんは指摘していましたけど、回収も絵空事です。
環境省やインタヴューを受けた山田浩司氏は、どうしてこんなあほな前提で論理を組み立てようとすることができるのか。脳の構造を疑います。
原発事故を招いた思考回路は今も全く改善されずに各所に存在します。
玉川さんは最終処分場が決まるめどが立っていないので、公共事業を最終処分場にしようとしているのではないかと取材で感じたとのこと。
責任放棄のごまかしといえます。
電力会社が土地を提供しないのか、と言っていましたけど、その通りで電力会社が責任を取らなければならないことです。
その負担を全国の人間の健康を犠牲にして無くそうとしているのです。
続いて、沖縄しかないんだから沖縄、福島しかないんだから福島という構図が「沖縄の問題と同じ」と玉川さん。
沖縄の人たちは押し付けられたのであって、大金の代りに自ら呼びよせたものではありません。
それに沖縄に基地がある意義は防衛上ありませんが、汚染された福島に貯蔵施設を作るのは科学的に合理的です。
牽強付会に大きくまとめていてなにが似ているのか理解できません。
もう一つ言えば、広域処理の時は鹿島建設の運搬利権が問題になりましたけど、こういう運搬に関する利権なども存在するはずで、斬り込んでほしいですね。
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