NHKスペシャル シリーズ「ミラクルボディー」 第2回 復活!日本柔道 “柔よく剛を制す”の秘密 男子100キロ級・羽賀龍之介選手 60キロ級・髙藤直寿選手(日本)

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はオリンピックが終わってから昨日観ましたけど、取り上げられた羽賀龍之介選手と高藤直寿選手は二人とも銅メダルで結果的に言って金には届きませんでした。

銅で立派で喜ぶのが良いと思うんですけど、ミラクルボディに取り上げられるべき絶対的王者としての強さは見せられなかったというべきか。

羽賀龍之介はあんまり実際の試合を観ていないんですけど、その日に新聞の記事を読むと必殺の内股が必殺にならずそれでも繰り出して負けてしまったという内容。

冒頭、沢山のフェイント繰り出して技を決める羽賀に取材班は感嘆。しかし「つくり」の話など、この特集にしては常識的なことをやっているなという印象。

それに私は柔道の「つくり」の概念に疑問を持っているんですよね。

それは合気系の武術では「つくり」の概念が無いからです。接触した瞬間に相手を崩して柔道で言う「つくり」になっていなければならない。

これは合気武術だけに通用する理想かといえばそうとはいえないと思う。この前にも列挙したような絶対的な技を持っていた柔道家の技を観ているとそれと同じようなことが観察出来ることがあるからです。

なので、本当に強くなるには「つくり」と技が一体でなければならないと思う。

恐縮ながら、こんなにフェイントをかけないと料理できないんじゃ無敵の王者にはなれないですよ。

羽賀の内股は確かにそこそこ身体も割れていていいんですけど、綺麗すぎて無理やりかけて行く気迫に欠けていると思う。

と羽賀編が終わって書いていたんですけどやっぱり番組後半で井上康生も羽賀は獰猛さが足りないって言っていましたよ。野獣じゃないと勝てませんよね。井上の内股はもっとキレがあってしつこかった。

名選手の父親に仕込まれたとのことですけど、気迫までは教えてくれなかったのでは。

高遠さんについてはさらっと触れられている感じで、胴着を通して相手の動きを感じ取る能力に優れているとのこと。0.1秒で反応して凄いといった話ですけど、これもやっぱりこうフェイントをかけたらこう動いてこう投げるといった試合の組み立てで、複雑なことをやらなくてはいけない分、一番オリンピックで勝ちにくいタイプだなと思いました。

一瞬のタイミングを逃すと潰されたりしますし、相手がその通りに動いてくれないこともありますからね。

100キロ級に番組の照準を合わせるのも100キロ超級にはリネールがいて望みが薄いからだと思う。最初から逃げに入っていると感じる特集で、日本柔道に課題は山積していると感じました。

シンクロからの流れで観ましたけど、ミラクルボディというより日本代表頑張れスペシャルで科学的驚きには欠けましたね。

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