続いて行って参りました。
2017年3月12日ミューザ川崎シンフォニーホールに於ける演奏会。
早めに着いたので川崎駅の周囲を見回すとそこには東芝未来科学館が。なるほど、半導体を模したような社屋なんだな、と気が付きました。しかしなんか寂しげな感じはします。
最初の
ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番 ハ長調 Op.72b
はまろやかな音色が特徴といえます。ベートーヴェンに必須不可欠な剛毅さ・彫りの深さはそこそこか。有機性もそこそこ。
あんまり気にしていなかったんですけど、そういえば聴いているオーケストラはNDRなんですよね。
NDRはドイツの楽団ですけど、あんまりドイツ風の厚さとかが特徴ではなく、あえて表現すればどちらかというとメカニカルなんですよ。
本拠地がむしろデンマークに近いハンブルクにあるのが影響しているのか。
この前の「新世界より」にしてもこの「レオノーレ」にしても音楽としてだけ聴くとベストではないかもしれませんけど、これがこの楽団の個性であり、このようなものとは言えるのかもしれません。
しかし半世紀前、シューリヒトが客演していたころはもっとしっかり古典的な音が出ていたと思うので、古典的な音もやっぱり求めて行くのが本当なのかもしれない。
街ごとの個性を聴くのはオーケストラの楽しみでもあります。
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