繰り返しますが、司馬遼太郎氏の主張には日本文化に責任をおしつける記述がとても多いです。
これも日本文化を捨て去る方向にどんどん動いていた戦後の人々にとって心地よい後押しになっただろうことは想像に難くありません。
そういう意味で時流に乗った本であり、やはりベストセラーのゆえんです。
こういった嘘を一つ一つ見抜いていき、歴史を紐解き過去の日本の人材を分析してみると、司馬遼太郎氏のように日本の伝統文化のせいでこのような劣悪な人材が出てきた、という解釈をすること自体が、致命的に間違っているという結論に自然に行き着きます。
また、江戸時代人自体には肯定的で、論理が捻じれているのも問題です。
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