ちなみに司馬遼太郎氏の天皇真空説は穏当に言って「逃げ」ですよね。結局何も語らなかったに等しい。ここは保身を図るべきではない重要な論点なのです。
そしてそれは磯田道史氏など司馬遼太郎氏を讃える歴史家などに受け継がれているように思える。
それでなくとも天皇にしっかり触れる人は少数派ですけどね。
これは丸山眞男の理論を(歴史を巻き込みつつ)受け継いだものなのか。丸山眞男も「天皇制イデオロギー」を分析しつつも天皇自身の責任にしっかり分析して触れることはなかったみたいなので、この点で二人は同じですね。
(しかし丸山は意味のない屁理屈をこねまわして、しかも周囲もそれを称賛するものですね。丸山を讃える人(・評価する人)たちも司馬のそれと同じものを受け継いでいることにも気が付きますね。)
ちなみに司馬遼太郎についてはその歴史的視座も間違っています。そんなに受け身の天皇ばかりじゃありませんよ。
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