はラグビーが人気を博するまでになった歴史を追ったもの。
最初はイングランドで行われていたらしくだんだんイギリス国内の諸国に普及。
イギリス内部で国別対抗戦のような形で盛り上がって行った模様。
ウェールズなどはラグビーで勝つことしかイングランドに対してうっぷん晴らしをすることができないらしい。
こういうのは大体弱い側のチームが盛り上がる。
日本がアメリカに立ち向かうことで盛り上がるWBCのようなものですね。
ルールを守らせることなどを学ばせるため、大英帝国が植民地で地元住民を飼いならすために各国で普及させたとのこと。
それがマオリ族や南アフリカの黒人など地元住民に好まれ発展していったとのこと。
支配者のハイソサエティなスポーツだったということなのか。
植民地のチームはイギリスのチームと戦うと熱狂。南アフリカやニュージーランドは常に優勢だったらしい。
イギリスに対するうっぷんがラグビー普及の原動力のようだ。
これに対してということなのか、イギリスでも構成する4か国によるチーム「ライオンズ」が発足。大人気を博したのだそう。
実際にイギリスのチームがあったんですね。
しかしやっぱり弱かったらしい。
物語の最後はやはり南アフリカのアパルトヘイトについて。
記録に残らずとも南アフリカにおいて白人と同じくらいの歴史を持つ黒人のラグビー。
アパルトヘイトの撤廃でついに同じチームに。
当時は各国でアパルトヘイトに対して圧力をかけたわけですけど、現代社会だったらアパルトヘイトにどのように対処するのか興味が湧きますね。下手をするとあまり非難されないのではないかとすら思う。(南アフリカが中国のような強国だったらどうなっていたか、とも思います。)
それはやっぱり共産主義が無くなってしまったことによる資本主義社会の堕落によるものでしょう。
それにしてもラグビーは社会と密接なスポーツという印象だ。ラグビーはこれからいったい国際社会でどのような物語を紡ぐのであろうか。
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