英雄たちの選択 「真相!戦国山城合戦!知将・毛利元就の決断」

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出演者

磯田道史 司会 国際日本文化研究センター 准教授
杉浦友紀    司会 NHKアナウンサー
小和田哲男 静岡大学教育学部教授
千田嘉博 奈良大学教授(元学長)
島田久仁彦 国際交渉官
松重豊 語り 俳優

は山城ってわざわざついているのは何だろう、と思って視聴。案の定というか、最新計測で浮かび上がる地形をもとに戦国の合戦を再現したもので興味深い。
こういう様々な防衛機構があるんですね。

主人公は極小勢力の領主だった毛利元就。大国の狭間のこういった勢力は知恵を働かせないと生き残れないとのこと。

忍者研究の第一人者磯田道史氏は「毛利の情報収集能力は最強」と断言。忍者の家系が巧妙に隠されているらしい。なんかロシアみたいですね。

長州藩のやたら議論をするような気風は元就の遺風なのだと今更ながらに気が付きましたね。「~あります」といった省エネの法則に逆らう方言は本当に特異ですよ。

山城解説は千田嘉博氏。「みんなで行きたかったですね」と磯田氏。山城散策で盛り上がるスタジオ。歴史学者を集めて散歩したら面白いかもしれませんよね。

尼子の大軍との合戦は鉄砲伝来の3年前。「言葉戦い」で始まるのが中世な感じです。

城に市民全員を収容する毛利軍に対して城下を焼き払う尼子軍。
山城って焼き討ちされたらどうするんだろうと思っていたんですけど、再現を観たりすると木をあらかた伐採しているようでそれで火攻めの対策になっているということなのでしょうか。

秀吉以降籠城したら負けというイメージが付いているけど当時は籠城した方が有利だった、と磯田道史氏。
乱世だと攻め手が誰に攻め込まれるかわからないので拙速に行かなくてはならないので、籠城が有効なんでしょうね。孫子でも籠城の利が説かれていますけど、やっぱり孫子は乱世の書物であるという傾向が強いです。それを前提に読まないと駄目ですね。
あとはやっぱり火砲のある無しでしょうね。

伏兵で勝利を収める毛利軍。この地方独特の霧がアシストしたらしい。もののけ姫みたいな。
謀略を仕掛けやすい土地柄といえるんでしょうね。
戦法的にはいわゆる島津の釣り野伏せですけど、これって本当に世界の津津浦浦昔からある戦法なのでわざわざ島津がどうこう言う必要がある作戦なんですかね?薩摩がルーツの日本軍がそう呼びならわしていただけとか。

どうも尼子本隊以外の国人衆を元就は調略していたのではないかというスタジオの声。攻める振りだけするから攻めないでくれといっていたのではないかとのこと。

また偽情報を流して陣立てを誘導していたとのこと。元就の得意技ですよね。

大内の援軍を待って挟撃し元就は尼子軍を撃破。
長寿の元就は75歳まで生き抜き中国地方の覇者に。

健康管理が行き届いていたのが良かったらしい。本当に元就は健康についていろいろ書き残していて、このころの人はこういう健康法を持っていたんだということが良くわかりますね。

また、小さな勝ちを積み重ねていたのが良かったらしい。それが生み出す雰囲気がものすごく重要なんですね。

実践家の島田久仁彦氏は実行力を評価。戦略を練って満足してまた練り直してといった繰り返しをしてしまう人がいるが元就は実行力があった、とのこと。
歴史を見る側としてもありがちですけど、戦略を評価して終わってしまう。やっぱり実行力というものを評価として意識して必ず入れていくべきですね。

絶体絶命の中での毅然とした実行力が印象に残ります。

磯田道史氏はまとめとして、元就の「謀多きは勝ち、謀少なきは負け」という言葉に影響を受けている。家庭円満こそ元就の最大の謀(はかりごと)だった。その家庭円満を達成したのは教育力だった。とのこと。謀というと現代においては穏やかじゃないですけど、今風に翻訳すればよく練った準備が大切といった感じになるでしょうか。
学校の先生と宗教家の中間みたいな感じのカリスマを確立したといえるのか。

また、これは「孫子」の「算多きは勝ち、算少なきは勝たず」を元就流にアレンジしたものでしょう。

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など現代の訳はどれもこの「算」を勝算の算と読んでいるようですけど、元就は(当時の解釈なのか)おそらく計算の算と読んで自分なりに発展させたのでしょう。
解釈の違いで思わぬ方向に思想が発展していくというか、こういうことって結構多いんですよね。過去の人たちは漢文を自分なりに解釈しながら読み進めています。おそらく一般向けではないと思うんですけど、それに関する研究書が一つくらいあっても良いと思います。

コメント

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