ブラタモリ 「#150 花巻~花巻はなぜ宮沢賢治を生んだ?~」 その1

は地質マニアで鉄道も好きだった宮沢賢治の足跡を趣味を同じくするタモリさんが辿る旅。

しかし雰囲気から判断すると意外と重ならない感じで、タモリさんは関西の趣味人で賢治は東北の実学志向のマニアといった感じでしょうか。

十代のころはギラギラしていたので「雨ニモマケズ」の詩に反発を覚えていたとタモリさん。
「やる気のあるものは去れ」の言葉で有名な老子系芸人(私が命名)のタモリさんですけど、意外とギラギラしているんですね。老子自身が処世術を説いていますし、やる気があるからこそやる気が無いように見えているのかもしれませんね。
それにタモリさんのやる気のなさの先には収入がありますけど、賢治の献身の先に収入は無いでしょうね。

また、賢治の度を超えた自主的な献身が歌われた「雨ニモマケズ」は改竄されて教科書に載り、軍部によって利用され国民に強制されたという暗い歴史があります。そういう軍国主義のガンバリズムにタモリさんは違和感を覚えたのかもしれませんね。

もっといえば軽薄さを売りにする「いいとも」っていうのはそういう戦前の軍国主義の揺り戻しだったと思うんですよ。(軍部が強制しただけで、戦前から日本は軽薄であり、それが戦後拡大しただけという真実もありますが、今回は趣旨がぼやけるので割愛します。)昨日までのがらくたを処分処分。

核になっている人の性質とそれが周りにどのように展開するかは違うものですが、戦前戦後の思潮の代表の邂逅のようで興味深い。
そういう意味では適正なバランス、もしくはそれらを超えた一歩先を探る時代になっていると考えています。賢治の本当の精神というものはそういう時代のヒントになるものなのではないでしょうか。

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