【終戦の日】「日本が失敗するパターン」とは 歴史家・磯田道史さんと近現代史をひも解く その1

http://www.huffingtonpost.jp/2017/08/14/michifumi-isoda-01_n_17754754.html)では聞き手の吉川慧氏の文章なのか、司馬遼太郎風に「開花期」と呼んでいますが、明治維新のようなことが、世界的に「期」といえるほどに普遍的な現象なのかという問題がまずあると思う。

現にアジアでは日本だけが西洋化に成功したといわれます。それを「期」と呼ぶのはまず疑問だと思うのです。

「開花期」という言葉の使い方は、西洋化はある種当然なんだ、必ず踏む過程なんだ、という言い方であって、その是非を考えさせない語法です。

近代化は明治維新のような形ばかりではないわけです。
それを明治モデルが当然であるかのような前提を取っている言葉だといえます。

一つ象徴的に言えばアジア各国はいまだに旧暦の行事を守りながら新暦と調和させている。そういうやり方が日本も当然あって良かった。漢方などをはじめ捨てられた文化は膨大で日本に深刻な影響をもたらしています。

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