「(集団的自衛権 行方を問う)アジアの信頼得て9条改正を 宮台真司・首都大学東京教授」は九条改正派で核武装論者の宮台さんのコラムで
「9条の「制約」を除くのなら対アジア外交による「埋め合わせ」が国益上欠かせない。」
とさらっと書いてありますが、具体的にどのような埋め合わせが考えられるのか。紙幅が少ないので書けないということなのかもしれませんが、見当もつきませんし、もしあったとしても壊滅的なデメリットを蒙るくらいなのではないか。
これは各国にとって埋め合わせのできない部分だといえます。
「(あすを探る 外交)日本不信、誤解で済まない 酒井啓子」(http://www.asahi.com/articles/DA3S11051075.html)の
「第二次世界大戦以降、国際社会に定着した日本への信頼感は、日本が富国はしても強兵しない国だということに対して醸成されてきた、ということだ。その信頼感こそが、海外の日本に対する攻撃意志を阻んできた。」
というのが最もな評論で、これに代わるものはありません。
「対米従属」から脱却して、ここには書かれていませんが、核武装するということなのでしょうけど、軍事費などのデメリットも莫大です。
「「日本の原発はテロリストの格好のターゲットだ」 米、核の警備を不安視」(http://www.asahi.com/articles/DA3S11045832.html)という記事もありますが、たとえば、そもそも今の日本政府が核をもってあらゆる意味で大丈夫だと思えるのでしょうか。
軍事的に自立しなければ、自立をした主張ができない、というのは結局今の外務省の言い分と同じで、コインの表裏の主張であるといえます。
別に軍事的に優位に立たずとも、背筋を伸ばして外交をする。これこそが真の人間の力であり、それは文化力によって達成されるものです。
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