国立西洋美術館 大英博物館 古代ギリシャ展 -究極の身体、完全なる美 その13

#その他芸術、アート

4月16日の朝日新聞の「プロメテウスの罠」は小森敦司記者の経産省の原発維持派の動きを追ったもの。

記者としてオウム事件を追っていて、当時官邸入りしていた下村健一内閣審議官にインタヴューしていて

「下村はTBS時代、オウム真理教などカルト宗教組織を取材した。膨大なデータを根拠に持つ官僚の理論はカルトの教義とは別物だと下村は思う。しかし、経産官僚の原発推進派には同じにおいを感じたという。自分たちが日本を救えるんだという強い使命感を持ち、自信も大きい。一方で、それに反する情報は耳が自動的にシャットダウンしてしまっている」

とのことですが、官僚とカルト宗教の信者の共通性は、なんとなく感じている人は結構多いと思います。

この記事を読んで私が思い出したのは「二十歳のころ―立花ゼミ『調べて書く』共同製作 立花 隆 (著), 東京大学教養学部立花隆ゼミ (著) 」での元オウム信者のインタヴューで、彼は色々な宗教の教義などを勉強した上で、優れていると思って入ったというんですよね。

この新興宗教は断片的に観てもあほ臭い教義で、テレビでは事件当時、煩悩はなくなる~、という教祖の言葉がよく流されていましたが、松原泰道師が同じような事を言われたエピソードを本に書かれていて、それはご愁傷様です、と答えたそうですが、正しい仏教の教義でそのようなことはありません。

外道だと一喝されるのがオチですが、そういった素養が無いと、人間の正しい摂理を観察した上で出てくる発言ではなく、遊離しているがゆえに、優れていると判断してしまうのかもしれません。

話が少しそれましたが、上の記事では情報量でカルト宗教と官僚を差別化していますが、カルト宗教の信者にも官僚のように膨大なデータを分析した上で入っている人も結構いるんですよね。社会にショッキングな衝撃を与えたのも、こういった知識層と目される人達が相当数参加していたからでもありました。最近捕まった菊池直子もそうでしたけど、(悪い意味で)真面目な人が多いんですよね。

前に天譴論の研究について取り上げましたけど(http://blogs.yahoo.co.jp/ffggd456/53212258.html)歴史的に観ていっても、過去の時代は迷妄で情報が増えてくるにつれて迷信は打破されていった、というような簡単なものではなく、かえって文字による情報が迷信をもたらすさまが取り上げられています。

つまり情報を集積すれば正しい判断に辿り着くわけではなく、着けないでかえって変な方向に落ち込んでしまう人も多い。また大して情報を集めなくても正しい判断を出来る人達はいる。またそれぞれの逆もいます。

こういった違いは何かというと、やはり本当の意味での頭の良さがあるかないかという違い。地頭という概念でどこまでフォローできるか判りませんけど、そういったものの違いであるといえるでしょう。

そしてその違いを作っている大きな部分に、身体性がかなり決定的に関わっているのではないか、というのが私の考えです。(http://blogs.yahoo.co.jp/ffggd456/52782947.html

戻ってこの記事は、「「原発事故の後、経産省の首脳らが福島の人々にきちんと謝罪したことはない。」という文章で閉められています。

4月12日の「スーチー氏、来日の胸中は 13日に27年ぶり到着」(http://www.asahi.com/international/update/0412/TKY201304120004.html)という記事では、軟禁中に日本が軍政を支持していたのでスー・チー氏と日本政府の関係がギクシャクしているという内容でしたが、やっぱりそうなのかと。

数年前にスー・チーさんに対するよからぬ噂を聞いたので、真偽と噂の出所を調べてみると、軍政と結びついている日本の外務省が流したデマであるとの結論が。

中国などと競って食い込んでいくために焦ったりしたのだろうと思いますけど、基本的な価値観を曲げるのはどういうことなのか。これからかつてのこの行動で、日本とミャンマーの間の信義が損なわれるということがあるのではないでしょうか。

政府全体や社会もそうですけど、どうも節を曲げないで通す、とか、長期的な展望を持つ、もしくは他国民に対していたわりを持つ、といったことに対して、損する軟弱な態度であるという先入観があるような気がしてなりません。

実際はその逆である、という事を、こういった折衝から学んで、将来に展開してもらいと思うのですが、まぁ、ちょっと、よほど優秀でないと無理ですよね。

6月5日のとべさるのフィフィさんは中東について話していて、ムバラク政権側が人を雇って暴動を起こさせて、その人達27人は死刑になってしまった。アメリカは親ムバラク政権だから報道されない、ということをやっていましたけど、普通の大手メディアが報道しない中東情勢は権謀術数の渦中にあり、混濁を極めています。

6月5日のクローズアップ現代では娘が虐待で殺されたという話をやっていましたが、学校に来ていないということで居場所を探すのですが、みつけられず。
一方で親は児童手当てはちゃんと取りに来ていたとのことで、縦割りの弊害が指摘されていました。

上海の学校に行っています、というと追及しないような状態らしく、本当に通っているのか証明書などを出させれば良いと思います。縦割りな上にやる気を感じないというのが、酷いと思います。

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