NHK BS プレミアムシアター 最高の音響を求めて シューボックスかワインヤードか

海外ドキュメンタリー

はこの度めでたく完成したエルプフィルハーモニー・ハンブルクの音響と、音響設計をした豊田泰久について。
サントリーホールそっくりだなと思ったらやはり豊田泰久氏はサントリーホールの音響設計をした人でしたね。
その透明度の高い音響はテレビ越しでも伝わってくるようだ。

しかし、民主的な構造として1960年代に六角形の形のホールが流行ったが側面の反響が音楽を立体的にすることが分かりシューボックス型が見直されているとのこと。

ミラノスカラ座の全面ガラス張りの構造は上手くバランスを取っているものですね。
良いホールは演奏するとすぐわかる、とパーヴォ・ヤルヴィ。
ホールの音響によって弾き方を変えるとチェロ奏者のアナスタシア・コベキナ。

「英雄」を各奏者の視点で音を聴かせてくれるのは面白かったですね。しかしあっさりとした英雄ですね。

豊田氏は小ホールであるピエール・ブーレーズ・ホールに続きロシアでゲルギエフと組んでワインヤード型のホールをもう一つ造営。世界中にサントリーホールが増えてゆく・・・・。ただサントリーホールの方が舞台後ろの空間が広くて私の感覚からするとよい感じですけどね。(それに思い返してみるとサントリーホールより側面の壁面部分が多かったように感じます。これはワインヤード型でシューボックス型的な反響を得るための工夫なのでしょうか。)
サントリーホールではサントリーのワインにかけて作ってあるという解説がされる作りがほかのホールでも散見されるように感じるのですが。。。

ホールは視覚も重視して造っていると豊田氏。それが音楽体験に寄与するという事のようです。私もサントリーホールの空間は視覚的にも好きですね。
音響は明快だが、音楽はミステリアスだとのこと。
それが結局は音響工学を職人技にしているということなのでしょう。

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