今度はちゃんと迷わずに行けました(笑)
今回は最も有名な「大はしあたけの夕立」が有りました。風情が有って厳しい絵です。
「玉子不動之瀧」は絵も勿論良かったんですけど、都内にこの様な瀧が有ったんだなというのが驚きでした。しかも更に奥には天然の洞窟が有ったというのですから驚愕です。江戸っていうのは名所盛り沢山の非常に魅力的な都市だったんだと思います。せめて三割でも残っていれば、東京を世界有数の観光地にする事も出来るだろうに、と思うと悔やみきれません。今からでも復元する努力をするのが良いと思うんですよね。私の希望なんですけど、ゆくゆくはなんとかして江戸城本丸を復元できたら良いだろうなぁ~と常々思っているんですよね(^^:)江戸はそれだけではない事はこの広重の絵を見ても明白ですけど、名所の復元と開拓は積極的に進めて頂きたいですね。
本当に遠近を大胆に使った構図が得意で「吾妻橋金龍山遠望」であるとか「はたねのわたし弁天の社」は特に少し外した感じの所がアップに描かれているので、そういった手法の自然さと芸術性をいっぺんに出す効果がより感じられます。
前期と同じく現代と比べるスクリーンが上映されて居たのですが、実写のと比べて今回思ったのは常に視点が高いんですよね。「猿わか町よるの景」とか「大伝馬町ごふく店」や前期の「大てんま町木綿棚」等は少し見ると普通の立位の高さで描いているようですけど、実はちょっと高い様です。中二階相当の所に宙吊りになって描いているが如くです。つまり恐らく実際に見ていたものとは微妙にアングルが違ったわけで、その上で芸術的な構図センスを発揮しているのだから恐れ入る話です。多分きっと最初に構図がぱっと浮かぶんでしょうね。そうして後はそれを描くだけと、そういった感じだったのではないかと思います。
広重の絵は本当に見れば見るほど味わいの増す絵で、本当なら復刻版を全て買いたい位でした(確か〆て百二十万円)(^^:)
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