上野松坂屋 第52回 現代書道二十人展

#その他芸術、アート

あけましておめでとうございます。ただ券を貰ったので行って参りました。
最近自分なりに書をなんとなく理解出来る様になりました。線のヒキが大切というか・・・上手く言い難いんですけど、そんな感じがするようになって来ました。また暫くすれば変わって来るのでしょうが・・・。
樽本樹邨さんの書が覇気が有って素晴らしかったです。加えて、書題にされていた高村光雲の「手のひらに載せた瑞々しい桃の実に体が吸い込まれる様だ」といった要旨の言葉が素晴らしく、検索すれば出てくるだろうと思ってメモして来なかったんですけど、出てきませんね(^^;)直後の土橋靖子タソの王朝文学風の雅な書も良かったです。星弘道さんの書もどう書いてもどっしりしている感じで、個性がはっきりしていて面白かったです。
一緒に陳列されていた篆刻は極めて細密で、こういう職人を生み出せる文化っていうのは良いなぁ、と思いました。
出口が書道具の特売場に直結していたので色々見て回ったんですけど、売り場面積で良寛さんが圧倒的だったので吃驚しました。良寛さんの書は私も素晴らしいと思うんですけど、これ程とは。良寛さんと言えば、ある人がお金を拾うのは楽しいと言っているのを聞いて、自分でお金を落としては拾っていたが本当に無くしてしまって、それを探して見つけた時にあの男の言っていたことは本当だと言って喜んだ、という話がありますが、そんな良寛さんと書・漢詩や和歌の達人で学識・道心共に深い良寛さんが一つの像として頭の中に纏りません。いや、一体の物だというのは分かっているんですけど、良寛さんを正面から捉えれば捉えるほどズレるような気がするのも正直な感想です。そこら辺の微妙なズレが人気を長く保っている理由の一つなのかもしれませんね。
私は山岡鉄舟の墨蹟があったら欲しいな、と思っていたんですけど有りませんでした(笑)

そのまま南下して秋葉原に行きました。夜の秋葉原は昼の新宿と夜の新宿の雰囲気が違う様に(十年前は凄まじかった)微妙に空気が違って、駅前の広場で声優の方がミッキーマウスの耳をつけて「さくらんぼ」を歌いながら踊っていたので吃驚しました。囲んでいた人達のオタ芸も、初めて実見しましたが凄かったです。歌い終わるまで傍らで待機していたんですが、結局どなたなのか分かりませんでした。今調べたら、望月さんという方のようですね。良い声優人生を歩まれんことを!
そのままとらのあなに行って文花帖(本の方)でも買おうかな?と思ったんですけど、見当たらなかったので止めました。それにしても音楽アレンジのCDばかりで風神録すら見当たらないのはどうしたわけでしょうか(笑)しかし東方は色々凄いです。今週のスクールランブルの連載で見開きのページの詩の作詞作曲の欄がコバヤシズンになっていたのに笑ったんですけど、きっと神主にあやかってマルチな才能を開花させたいということに違い有りません(笑)OVAで聴けたら良いですねぇ。

次に新宿の紀伊国屋書店に行って3時間位立ち読みしていたのですが、最近趣味が広がったので、新しい分野の本を読むのが面白かったです。
更にタワーレコードに行くと、ムラヴィンスキーのライブ録音のボックスが安かったので、ここぞとばかりに身銭を切りました。ちまちま聴いているんですけど、これ、良いです(感涙)レジに持って行ったんですけど、すると紀伊国屋で見当たらなかったクラシック・スナイパーが前に置いてあったので、そこで立ち読みしました。許光俊が小説を書いていましたけど、HMV用に沢山書いているので、CDについて語ることが少なくなっているのではないかと思いました(笑)代議士の妻は頭を下げてばっかり云々の所は上手い感じの皮肉になれば良いと思ったんですねぇ。「オレのハートはたちまちクレッシェンド、フォルティッシモでカンタービレだ」辺りに法学部教授の片鱗を感じました(笑)あんまりレジの前で笑っていると怪し過ぎるので、半分まで読んで本を置いて店を出ました。
行きに途中で寄った高田馬場のブックオフの二店でも収穫が有りましたし、有意義な一日でした。

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