又吉さん「火花」異例の104万部に

#その他文化活動

「又吉さん「火花」異例の104万部に」(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150717/k10010156291000.html)は読んでいないですけど、いろいろな番組では部分的に紹介するものもちらほら。

ある番組では、すべてやってしまう芸人の人に対して、あえてやらない主人公が、やっているだけで威張るな!と怒る場面がピックアップ。

これは論語で言う「狂狷」の「狷」と言われる人ですよね。節を持ってあえてやらないことを残しているという。

これはかつては日本の常識でした。

先人の智慧を参照しない立場からこの部分を読むと新鮮で創造的なやり取りに見えるのかもしれませんが、基本としてこういう話を知っている立場からすると非常に定型的なやり取りに感じます。

作品そのものはもちろん別ですが、この部分にあんまり感動してしまう人がおかしいと思います。

404 NOT FOUND | 社会通鑑~See through the media&society~


https://shakaitsuugan.work/2015/04/26/54847944/

でも書きましたけど、日本の古典的な感覚は国民の中で共有されず、文学的な表現の中に「創造的で尖った新鮮な感覚」として埋め込まれていることが多い感じ。

基本知識の欠如が災いして同じところを低回している印象はあります。

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