ビルスマを中心とした、オリジナル楽器のアンサンブルです。
弦楽の合奏には、あんまり揃っていなくて雑然としたものも有りますが、ラルキブデッリは非常に良く統率されていて、音楽性も強固なものを持っています。
協奏交響曲は弦楽六重奏版である上に、オリジナル楽器を使用しているので、ここぞという時の迫力は出ませんが、各声部がくっきりしていて、すっきりとした良さがあります。
オランダのルーテル教会で録っているらしく、残響が確りと入っていて、単なる枯れた音ばかり、ということにはなっていません。古楽器は教会と相性が良いのかもしれませんね。
第三楽章のベスのヴァイオリンを始めとした名人芸は、胸がすきますし、当然、音楽的でもあります。
ただ、不思議な事に、全体としての感銘はそれ程では有りませんでした。部分部分はとても上手くて、音楽性も抜群なのですが、表情を付けすぎて、全体の流れを損なっている所がある様な気がします。
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